蝉(せみ)

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2009/07/29 - 日本橋ではたらく社長さんの株式ブログ。タイトル:「蝉(せみ)」 本文:何年も土の中で過ごし、脱皮して鳴けるように なった蝉は、そのわずかな期間を精一杯生きます。 そのような蝉を、人間の生まれ変わりとする伝承 が各地に数多く残っているそうです。

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蝉(せみ)

何年も土の中で過ごし、脱皮して鳴けるように
なった蝉は、そのわずかな期間を精一杯生きます。
そのような蝉を、人間の生まれ変わりとする伝承
が各地に数多く残っているそうです。


http://www.palnetwork.com/chie/toku/1998/toku8-3.html



 蝉の抜け殻を「空蝉(うつせみ)」と呼びます
が、もともとはこの世に生きる人という意の「現
身・現し臣(うつしおみ)」が語源で、現世とい
う意味も持ちます。


 空蝉という言葉は、樋口一葉の短編や源氏物語
の表題にも使われ、万葉集などでの「うつせみ」
は「人」や「世」にかかる枕言葉です。蝉の儚さ、
空蝉のすぐに壊れてしまいそうな脆さや危うさは、
まさに「人」であり「世」であるような気がしま
す。
 

 ちなみに源氏物語に登場する空蝉は作者である
紫式部自身がモデルではないかと言われています。
たった一度だけ肌を合わせたものの、その後は拒
絶を続けた空蝉は、源氏にとって生涯忘れること
のできない女性として描かれています。


 また、一葉は「とにかくに越えてをみまし 空
蝉の 世渡る橋や夢の浮橋」と詠み、儚い世の中
なれどとにかく生きていこうとの思いを歌にして
います。

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