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HFのプログラムトレーディング☆

「大恐慌入門」からぬきだしてまとめてみました。

先物を使って日本の市場を自由自在に動かしているのはロボットトレーディングを使ったマネージドフューチャーズと呼ばれるHFである。(MFの85パーセントがロボット取引)

現在の金融市場は巨大な資金を持つ先物市場によって振り回されている。先物市場では証拠金により現物取引の数十倍の規模で動かされその値段が裁定取引という形で現物市場に跳ね返ってくる。現物市場は価格形成力を持っていない。

先物やオプションを複雑に組み合わせて注文を執行するが、価格のゆがみなどを瞬時に見抜いて100分の1秒~1000分の1秒などの正確さとスピードで執行する。
空売り規制でついた値段の下を売りたたくことが禁止されていても、ロボットの場合は1000分の1秒単位で相場を監視しているので瞬時にポイントを見逃さず売り、同時にオプションや現物を買ったりする。ロボットであれば一度プログラムを組めば法令違反することなく完璧に取引してくれる。

昨今の世界の株式市場や債券市場が似たような動きになるのは、中核となっているこのトレーディングシステムに振り回されているから。
経済の教科書的な基本・・・景気が悪くなれば株が下がり、これを阻止するために金利を下げる=債券が買われる。
ロボットトレーディングにはこのプログラムが組まれていた。
⇒2007年~ 株は下がり続け債券は上がり続けた

しかし2008年3月 ベアスターンズ破綻から動きが変わる。
株が上がり債券は下がり金利は上がる。
⇒ロボットトレーディングはいったんポジションの解消にかかる。
=2008年5月にかけての債券売り、株買いの急激な動き
そして今新しいプログラムが導入された。
株も下がるし債券も同時に下がる、金利は上がるというスタグフレーションの考え方。
⇒2008年7月には原油が最高値を付けたが、このプログラムの変更が世界の株式、債券市場に影響を与えスタグフレーションを演出することになった。

プログラムの変更はこれまで通り儲かっているのならそのままでいいが、損失を出すようになったら変更しなければならない。
人間と違ってロボットだから狂い始めるとメチャメチャになる。

2007年からの流れは債券買いの株式売りのプログラムでうまく機能していたが、4月からのインフレをみた金利高(債券安)の動きとそこから来る変動率(ボラティリティ)の想定外の大きさに対応できず、ポジションを作ってはうまくいかずに損切りを繰り返し始めた。
そしてこれがさらなる変動を生み出し、他のロボットトレーディングにも連鎖的に狂いを生じさせ始めた。(トラッキングエラーの多発)

ロボットトレーディングの天敵はプログラムの前提にない投資環境の激変である。

マネージドフューチャーズ(CTA)の手法は相場のトレンドに大きく乗っていくトレンドフォロー型である。今回の節目である7607円を割った時点では徹底的に先物を売りたたき、相場を崩して利益を得た。ある一定のポイントを設定して、そこまで落ちると一転買い向かいに転じる。日本の投資家やマスコミの動向などもかなり研究してプログラムに組み入れられている。
日経平均が8000円を割れると多くの日本の機関投資家は株の含み損を抱えることとなり、それ以上の損失を避けるために先物にヘッジ売りを出す。一定のラインわれからは怒涛のような先物売りが出ることはわかっていたのでそのような想定をあらかじめプログラムにインプットしておく。
今回2003年の安値7607を割れてから1982年に記録した6894をターゲットに大量に売りを浴びせたものと思われる。動揺して売ってきた日本の機関投資家のヘッジ売りを吸収して買い戻した。
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