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ビジネスのバリューチェーンに見る投資のヒント

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【ニュースの深層】ビジネスのバリューチェーンに見る投資のヒント
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■新日鉄が高炉を再稼働するというニュースは、非常にポジティブなものと言えると考えています。


それは、新日鉄の業績改善期待が高まることはもちろんですが、「自動車産業の改善」に大きな期待を持つことができるから。


新聞記事を見る際に重要なことは、一つのニュースから出来る限り派生させて物事を見るということがあります。


今回の新日鉄で言えば、なぜ鉄鋼を製造するメーカーが再稼働することになったのか、という視点が必要です。



■そうすると、「車など最終製品の在庫調整が進んだ」と理由があることに気づきます。新聞にしっかりと書いてあります。


車の在庫調整が進んでいることは、すでに分かっていること。それでも、現実として在庫調整が進んだことで企業の意思決定に影響が出て来たことが重要です。


そして、在庫調整が進んでいることを、私の場合はこの目で確かめたい衝動に駆られ、先週米国を訪れ、現地の自動車業界の人間とディスカッションしてきたわけです。


米国で私が確認できたことは、在庫調整は進んでおり、さらに完成車メーカーは秋頃から増産を開始するということ。今回の新日鉄の動きにピタリとリンクしてきます。



■ビジネスにおける「バリューチェーン」をつぶさに観察していくことで、自分の仮説を強化することが可能となるだけでなく、自分の仮説を見つめ直すキッカケにもなります。


その際、必要なことは、誰の目にも明らかである新聞記事で十分。重要なことは、誰の目にも明らかな新聞記事を自分のオリジナリティある仮説に落とし込むための分析力にあると思います。


一つの事実から派生して物事を考える癖をつけておくことで、最悪の状況と言われた自動車産業が復活するという仮説に立ち、投資行動を起こすことが可能になる、と考えられるのです。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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