米国不況の真実を知ることこそ、株式市場を読み解く鍵

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ブログ

米国不況の真実を知ることこそ、株式市場を読み解く鍵

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●【本日のニュース】/「不況の時代」身構える米市場
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米ダウ工業株30種平均は3月9日に6547ドルの安値まで下落。だが、「米経済は大恐慌並みの混乱に陥りかねない」との懸念が後退したことが支えとなって、ダウ平均は6月12日には8799ドルの直近高値を付けるまでに回復した。
だが、極度の不安から脱した投資家は米景気の先行きがバラ色ではないことに気付き始める。


今週発表の経済統計を振り返っても、6月の消費者信頼感指数は予想外のマイナスとなり、6月の新車販売も前年同月比で約28%減り、5月の水準を下回った。極め付きは6月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数は前月比で46万7000人減と、マイナス幅は5月(32万2000人)、市場予想(36万5000人)をともに上回る厳しい内容。


この結果、2日のダウ平均は急落し、前日比223ドル32セント安の8280ドル74セントと、5月22日以来の安値で取引を終えた。6月12日に付けた直近高値比の下落率は5.9%に達した。


(2009/07/04日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】米国不況の真実を知ることこそ、株式市場を読み解く鍵
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■7月に入り、米国を訪問、5日間でニューヨーク、ワシントン、シカゴを訪問してきています。


本日は現地滞在最終日のシカゴにいます。そのため、当メールマガジンは、シカゴよりお届けしています。



■米国出張は大変意義のあるものとなりました。


世界中を悩ませている金融問題はもちろんのこと、消費動向について、また米国人の考え方、発想にも触れることができました。



■一方で、株式市場は決して好調とは言えない状況です。


3月中旬より大きく上昇してきた株式市場ではありますが、ここにきて軟調な展開となっています。


もちろん、多くの投資家は再び大幅下落するとは考えていないでしょう。一方で、株価を大きく上昇させるパワーも欠けている中で、投資すべきかどうか、考えあぐねている、というところが本音かもしれません。



■しかし、私は米国出張をふまえて、今年後半、株価が大きく上昇することに対してより深い自信を持つことができたように思います。


それはこれまで当メールマガジンでお伝えしてきた内容に加え、実際に現地を分析・調査したことで見えてきたことを体系的にまとめていくと、まだまだ株価が上昇するキッカケが多いことに気づかされたからです。



■例えば消費。


6月の失業率は9.5%となり、きわめて厳しい状況となっています。多くのカーディーラーを見てきましたが、つぶれてしまったシボレー(GM)の店舗もありました。消費にも影響が出ています。


ニューヨークでも、有名な「アバクロ」などを見てきました。人があふれんばかりの賑わいでしたが、業績は悪化、株価も軟調な展開です。


※Abercrombie & Fitch Co. (Public, NYSE:ANF)

http://www.google.com/finance?q=NYSE%3AANF


※アバクロとはこんなところ

http://ameblo.jp/terunobu-kinoshita/entry-10292607850.html 



■しかし、自動車産業の現場を取材し、さらに米国人を取り巻く環境を考えていくと、消費は最悪期と考えるよりむしろ、秋口にかけて改善していくと考えるほうが妥当、と考えられるのです。


すでに日本においても同様の仮説を構築してはいましたが、実際の現地をこの目で見ることでより確信が増した、と言えば分かりやすいかもしれません。


他にも、実際の米国人の消費動向などを見聞きする機会があり、悲観に暮れる心配よりも、むしろあまり悲観に振れすぎて、改善を見逃すことの方が怖い、と考えたほうが妥当ではないか、と考えるようになりました。



■こうした米国を訪問することで見えてきた状況は、ウェブ「Money Japan Web」の後援の元、「ネットセミナー」の形で後日詳細にお伝えする予定です。


※「Money Japan Web」とは?

http://archive.mag2.com/0000291231/index.html


株式市場の将来を見通す大きなヒントになると考えています。株式市場の今後に関心がある投資家のみなさますべてに、お役に立ちたいと考えております。


ご期待ください!


※明日7日(火)は帰国関係のため、休刊とさせていただきたいと思います。
次回は8日(水)にお届けさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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