【日本精工】産業機械軸受売上が想定をやや下回る進捗…

[TIW藤根 靖晃さん]

産業機械軸受売上が想定をやや下回る進捗。計画下振れリスクが残る

10/3 期会社計画達成は(1)原材料費負担の軽減効果、(2)工作機械や建設機械向け産業機械軸受の需要回復モメンタムの強弱感、(3)為替動向、が鍵を握ると TIWでは考えている。しかし、(1)及び(2)については会社想定ほど収益貢献は望みにくい状況とみられ、営業赤字転落の可能生は高いだろう。積極的に買う理由は乏しく、当面の株価は市場平均並みの推移を予想する。
09/3期は前期比16％減収、68％営業減益となり、昨秋以降の円高推移や、産業機械用軸受、自動車関連製品などの需要急減を受け大幅減益で着地。直近の4Q(1-3月)は前年同期比46％減収、営業利益▲110億円で、緊急的に労務費用削減を実施したが、四半期ベースの赤字転落は免れなかった。

10/3期会社計画は前期比15％減、86％営業減益。足元の状況については、自動車関連製品売上はほぼ想定通りであるものの、産業機械軸受売上が工作機械及び建設機械の不振などを受け、やや下回って進捗している模様。さらに、想定通りの原材料コストの軽減効果も期待できない可能性がある。TIWでは依然として計画下振れリスクが残ると判断。

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