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【投資脳のつくり方】GM破産は株高の号砲

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●【本日のニュース】/GM破産法を申請 負債16兆円
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米ゼネラル・モーターズ(GM)は1日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をニューヨーク市の破産裁判所に正式に申請した。GMは8月末を目標に新会社への資産譲渡など破産法手続きを完了。販売規模を今の約7割にあたる600万台程度に縮小した「新生GM」として再起を図ることになる。


GMの資産規模(連結ベース)は823億ドル(約7兆8000億円)に上り、製造業の破産法申請としては過去最大。負債総額(同)は1728億ドル(約16兆4000億円)だった。


新生GMの出資比率は301億ドルの追加支援を実施する米政府が約60%、95億ドルを拠出するカナダ政府(オンタリオ州政府含む)が約12%。一方、全米自動車労組(UAW)が主導する医療保険基金が17.5%。残りを債権者が保有する。取締役はカナダ政府、労組が1人ずつ選ぶほかはすべて米政府が指名する権利を持つ。米政府のGMへの支援額はこれまでの約200億ドルと合わせて総額約500億ドルに膨らむ。


(09/06/02付日本経済新聞朝刊、09/06/01付日経速報ニュース等より一部抜粋)



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【ニュースの深層】GM破産は株高の号砲
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■過去の株価水準からすればずいぶん上昇した、と考える向きもあるかもしれません。


しかし、私は株式投資において、過去の株価水準ばかりに目を向けてしまうと「いつまでたっても買えない」というジレンマに陥ってしまうと考えています。


だからこそ、「これからの株価」がどうなるか、によって投資するかどうかを決めなければならないわけです。



■その意味で、私は、3月10日(米国現地時間)にシティグループ、パンディットCEOが「シティ1-2月業績黒字化」という発言を受けて、当メールマガジンで投資姿勢を大きく強気に転換して以降、考えを変えていません。


なぜなら、日経平均株価は12000円程度にまで上昇する可能性を考えていますし、米NYダウも10000ドルに向けて上昇すると考えているからです。



■その動きを後押しするのが、1日にチャプター11を申請したGM。


当メールマガジンでは、GM問題は、GMがチャプター11申請した後に株高となって現れるとお伝えしてきました。


昨日の米国市場を見る限りでは、予測通りになったと言えます。


※Dow Jones Industrial Average

http://www.google.com/finance?q=INDEXDJX:.DJI 


また、これを受け、日本株ADRも上昇局面を迎えています。例えば自動車セクターは軒並み上昇して着地しました。


※Toyota Motor Corporation (ADR) (Public, NYSE:TM)

http://www.google.com/finance?q=NYSE:TM



■さらに、私はこれから金融、資源なども大きく上昇していくことになるのではないか、と考えています。


それを考える上で重要なキーワードは「モラトリアム」。


いわゆる支払い猶予、という意味ですが、株式市場においてモラトリアムとは、「なんでもあり」という意味。


今回のGMに関しても、企業が破産申請すると同時に4兆円もの資金を手に入れる、ということ自体が「なんでもあり」です。


この「なんでもあり」というタイミングは、株価が大きく上昇する可能性を秘めているのです。



■実は、私たちはすでにこの「なんでもあり」相場、いわゆるモラトリアム相場を経験しています。


日本では、2003年5月のりそなHDの国有化が「なんでもあり」の号砲だったと言えるでしょう。


“100年に一度の金融危機”以降の金融機関に対する公的資金注入もモラトリアムの流れです。今回のGM破産法申請も同様。


つまり、モラトリアム相場の流れの中で、株価が大きく上昇する可能性を秘めているのです。そのキッカケが2003年5月はりそなHDの国有化であったように、今回はそれがGMの実質的な国有化である、ということ。


ファンドマネジャーの視点からも、GMチャプター11申請は、絶好の投資チャンスであると、いままでお伝えしてきた通り考えを変える必要はない、と考えています。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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