改革路線の後退に映る発想は、株式市場の敵

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改革路線の後退に映る発想は、株式市場の敵

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●【本日のニュース】/西川社長続投、反対は「当然」鳩山総務相
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鳩山邦夫総務相は30日、6月に任期切れとなる日本郵政の西川善文社長の続投を巡り、6月1日にも開く同社唯一の株主である与謝野馨財務相との協議で反対の意向を表明する方針を明らかにした。鹿児島県鹿屋市内で記者団に続投に反対するかを聞かれ、「当然だ」と答えた。


日本郵政の社長人事は指名委員会が西川氏の続投を決めているが、株主総会の承認を経たうえ、最終的には総務相の認可が必要。総務相が反対の意思を貫けば、政府内の調整が難航しそうだ。


総務相は同市内での講演で、宿泊施設「かんぽの宿」の譲渡問題に言及し、「日本郵政の上層部を私が許してしまったら、この国には正義はなくなってしまう」と西川氏らを批判した。


(2009/05/30日経速報ニュースより抜粋)



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【ニュースの深層】改革路線の後退に映る発想は、株式市場の敵
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。


※本日の話題、米ゼネラル・モーターズに関連する内容は、
「Daily Money Japan」(2009年6月1日付)からどうぞ!


● 米政府の自動車支援、8兆円に膨張も
【結論!】GMのチャプター11申請は株高の号砲!

http://archive.mag2.com/0000291231/index.html



■それにしても、鳩山総務相は、一体何をしたいのか、ハッキリして欲しいと思う。


先日の党首会談もそうだが、反対するのは結構なことだ。しかし、代替案なき反対は論外であるし、自分自身が立て直す気概がないのであれば意見すら述べてはいけないと思う。


かんぽの宿問題が気に入らないのか、他に理由があるのか分からないが、なぜ西川社長の続投に反対する必要があるのだろうか。


反対するなら反対するで、代替案を出さなければ、子供のけんかと同じではないか。


また、「日本郵政の上層部を私が許してしまったら、この国には正義はなくなってしまう」と発言したとあるが、民営化された企業の行動に、やかましく口を挟むことに、正義がまったくないと感じるのは私だけだろうか。


会見で泥酔した中川昭一大臣(当時)は、盟友であることから批判の言葉もなかった一方で、タレントの泥酔事件には「最低の人間」という言葉づかいをするのも、ワイドショー的ではあるがどうかとも思う。


※鳩山邦夫公式ホームページ

http://www.hatoyamakunio.org/001/2009/04/post-d487.html#comments 


私は、一金融マンとして、西川氏に対してバンカーとしての凄みを感じている。大変尊敬すべき先輩のひとりだ。


また、投資家として、郵政の民営化には賛成している。事実、郵政解散の後に日経平均株価は大きく上昇した。世界中の投資家が、日本の改革を本物と考えたことも大きな理由として挙げられる。


事実として、郵政の民営化は、市場から評価されたのだ。その点をしっかりと認識すべきだろう。


今回の事例は、世界の投資家から日本の改革が後退していると見られてしまう可能性は高い。一方の米国は、政治家は株式市場との対話を非常に重んじている。


今回のGM問題にしてもそうだ。金融問題にしてもそうだろう。一度、公的資金投入を廃案にした下院の動きが市場から猛烈な反発を受けたことで、最近の米国当局の動きはより洗練されているように感じる。


それにひきかえ、日本はどうか。民営化された企業の行動に、政治家がイチャモンをつける。そんなことは行うにしても水面下ですることであって、正面切って行うものではないだろう。


正義を口にするのは勝手だが、日本の将来を考え、資本主義社会の中で、節度ある行為を総務相には求めたい。政治は経済と密接に結びついているというリテラシーをもっと感じてもらいたいものだ。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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