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クライスラー破綻後に株価上昇している理由を考える

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●【本日のニュース】/GM、債務削減に失敗、法的整理濃厚に
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米ゼネラル・モーターズ(GM)は27日、経営再建策の柱である債務削減計画で目標を大幅に下回る債権者の同意しか得られなかったと発表した。週内に取締役会を開いて今後の対応を協議するとしているが、法的整理による経営再建を目指して連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請する可能性が強まっている。


(2009/05/27日経速報ニュースより一部抜粋)



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【ニュースの深層】クライスラー破綻後に株価上昇している理由を考える
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■株式市場の懸念であるGM問題に対して、ひとつの大きなニュースが飛び出しました。


それは、GMが連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当、いわゆるチャプター11)を申請することを回避するために必要として債権者との合意が、物別れに終わったというもの。


これを受け、GM株は大きく下落しています。


※General Motors Corporation (Public, NYSE:GM)

http://www.google.com/finance?q=GM 


ただし、この点はすでに予想されていたことであり、特段の驚きはありません。



■また、GM問題は、モラトリアム相場を引き起こすことで、株高のキッカケになる、という考えも当メールマガジンでお伝えしてきました。


※この点は、私が平日毎日更新している無料メールマガジン『Daily MONEY JAPAN』で本日寄稿しています。こちらもぜひ!

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このモラトリアム相場を考える上で、重要な点は、“クライスラーがチャプター11を申請してから株価が上がっている事実”です。


実際、米NYダウはクライスラーがチャプター11申請をした4月末より上昇していますし、連動性が高い日経平均株価も同様の推移となっています。


クライスラーは、GMに比べると4分の1ぐらいの規模。それでも、負債総額は5兆円にものぼるとんでもない規模です。


それでも、結果としてクライスラーのチャプター11申請は、株高を引き起こしているのです。どうしてこんなことが起こるのか。


それこそが、“モラトリアム相場”ということになるのです。



■悪い、だから、株価が上がる、という一見すると論理が続かない文章であるにも関わらず、納得して株式市場に向かえなければならない。


その背景には、モラトリアム(=支払い猶予)という概念があります。


クライスラーは、チャプター11申請後に1兆円にものぼる資金供与をとりつけています。破綻した企業が1兆円も軽々と調達しているのです。


今回のGMでは、その規模が5兆円規模(米ニューヨーク・タイムズ)にものぼる、というのです。


経営が失敗し、破綻の道を選ばざるを得なくなったにも関わらず、これだけの資金が簡単に引き出される。


これは、モラトリアム相場が起こるタイミングには、株高の理由として取り上げられることになるのです。



■実は、多くのプロでも気づいていないことです。


というのは、モラトリアム相場は、そう何度も起こることではありません。
だから、知らない。


しかし、モラトリアム相場は、大変大きなリターンを生み出すことが実に多い。だからこそ、私は、いまモラトリアム相場の真っただ中にいることを、リターンにつなげるべきだ、と考えている訳です。


3月中旬に大きなリスクを取り、日経平均株価が7000円を割れるかどうかのタイミングで、“株価暴騰の予感”と題して【緊急特別リポート】を発表したのはそういった意味があったのです。


GMはいよいよ6月1日にチャプター11申請を行なうことが濃厚となってきました。


クライスラーのタイミング同様、6月1日は株高のタイミングと考えておきたいところです。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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