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安倍総理辞任の真の理由は?

 安倍総理の突然の辞任についてこれだけは書いておきたい。

1 辞任の理由がご本人の記者会見にある下のようなことであればお話にならない。これは今辞任する理由に値しない。
○ 国民の支持を得て力強く政策を進めることが出来ない状況
○ 民主党の小沢代表に会談を申し入れて断られたこと
○ テロ特措法の延長によりインド洋上に展開する外国艦船への海上給油など、国際貢献を果たすことが、自分が首相でいれば障害になる


2 表向きの辞任理由が薄弱とすれば、真の理由を他に求めねばならない。後から表に出てきた下の理由はありうると思う。
○ 健康上の理由、これは与謝野官房長官が記者会見で語ったから、真の理由かも知れません。
○ 相続した財産の取得に関して、週刊誌が色々問題があるというような記事を書くという噂がある。真偽は不明です。


3 失礼ながら、翔年は「健康上」に加えて、「首相が能力不足」を感じて、「嫌気がさした」を付け加えたい。
○ 就任直後に中国政府との関係修復を果たしたが、これはご自分の靖国参拝を「した」とも「する」とも明らかにしないという「あいまい戦略」の上に築かれている。従来の言動から見ると、一番不本意な思いをしたのは安倍総理であったでしょう。弊害は出た。信念を曲げる人では尊敬は得られません。心服して従う閣僚はいなくなったとしても仕方がない。(閣議に首相が入室しても挨拶もしないで雑談を続ける閣僚がいた)
○ 閣僚の不祥事が頻発したが、その対応に総理の意思決定は何時も後手後手に回っていた。目先の対応に追われているだけで、将来を見通したデシジョンメーキングが出来ない。リーダーシップの発揮がなかった。(最もひどかったのは赤城農相の問題の時、首相自らが農相の細かい金銭上の書類の中身まで説明していた。こんなのは、突き放して本人に説明させればいいこと)ことほど左様に大所高所の判断が示されなかった。
○ 参院選で大敗した直後に辞めるべきであったが、その判断を誤った。「私を選ぶか小沢を選ぶか?」と選挙中は叫んでいて、負けて居座るのは翔年には理解できませんでした。
○ 改造内閣では安倍カラーはほとんど失われ、首相が「改革を継続する」を説いても、党も世論も耳を貸すものはいなくなっていた。
○ 遠藤武彦農相の不祥事は、首相ではなく実力者の麻生幹事長を中心に根回しが行われ、早期辞任に周りから追い込んだ。首相は傍観者だった。(このことに限らず、麻生、与謝野は明らかに識見、人物において総理より勝るので、彼らの意思に従うしかなかった。実態は安倍内閣でなくなりつつあった)
○ 民主党の小沢代表は手強いが、その民主党も実態は寄り合い所帯であって、国際貢献のあり方では、現政権に極めて近い考えの幹部もいる。反対に左寄りで何でも反対する旧社会党系の流れを汲む者もいる。相手が一枚岩でないないなら、見た目ほど怖くないはずだが、必ずしも見通せていなかったようだ。というより、翔年は小沢代表との会談で、「特措法を通す代わりに何かを与えるという密約」をするつもりではなかったかとの疑いを抱いている。

以上、いろいろと明らかになったことを見てきましたが、総合的に考えて真の辞任理由はこのようなものではないかと推察します。


◎ 健康上の理由を抱えながら、連日の目先の対応に追われて疲れ果て、その上諸外国からの特措法の継続期待に応えられそうにない状況が目の前に迫ってきて、最後の民主党小沢代表との会談密約という大博打の手段も封殺されては、総理の職を投げ出したい気持ちになったとしても、不思議はありません。(タイミングは悪すぎると怒っている人は多いけれど、安倍総理はこれまでも決断のタイミングが遅れることはよくあったのです。)

 不遜な推測を書きました。これは安倍総理が真の理由を明らかにしないからです。一国の総理大臣が職を辞する時は真実を語るべきです。そうでなければ、数々の憶測を呼びよくありません。


18日追記
神戸のK氏から密約説についての情報をいただきました。
1.自民民主の大連合。
2.安倍・小沢の昔の密約。
こういうことが、週刊誌に出ています
時間とともに、密約説の情報はもっともっとでてくるものと思われます。
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