内閣改造人事の余震 -派閥が横紙破りの気配

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内閣改造人事の余震 -派閥が横紙破りの気配

 かつて小泉前首相が閣僚人事を派閥の意向を聞かずに一本釣りで行った時、世間は驚きをもってこれを受け入れた。安倍総理は前回も今回もそれを踏襲してやったというが、どうも実情は違うようだ。

 29日読売新聞朝刊より。
 安倍首相の27日の内閣改造・自民党役員人事の結果、首相のおひざ元の町村派をはじめ、党内には、人事に不満を抱えるグループが生まれている。

派閥別人数と入閣者数
       派閥人数     閣僚数
町村派      82       1
津島派      63       3
丹羽・古賀派   46       2
山崎派      36       2
伊吹派      25       1
麻生派      16       0
二階派      16       1
高村派      15       1
谷垣派      15       0



 この記事の中で、特にえげつない派閥の論理丸出しの町村外相の言動をピックアップしてお目にかけます。

27日: 外相就任要請のため、首相官邸の組閣本部に呼び込まれた際、「ぶぜんとした表情で現れ、首相への不満を隠さなかった(同席者の言)」という

28日: 町村外相は同派名誉会長の森元首相を個人事務所に訪ねた。会談後、記者団に囲まれた町村氏は「残されたポストを取って取って取りまくりたい」とのべ、首相に副大臣ポストなどで同派議員の処遇を求めていく考えを示した。
この時、森氏に「外相と派閥の会長を今後も両立したい」と語っている。(この男にとって地位が力の源泉)

 公然と最大派閥(数の力)の長と外相という地位(権力)にものをいわせて、仲間の処遇を総理に求めるという、なんとも低次元の浅ましい意向表明であります。このような低次元の人事を要求する人たちの要求を安倍総理は毅然として撥ねつけることができるのだろうか? 

 新聞の見出しは「重厚な布陣で安心感」とあるが見当違いですね。適材適所という言葉がむなしくなる自民党派閥次元の醜いポスト争いです。安倍総理ではリーダシップが発揮されるかどうか心配でなりません。

 シッカリ監視して、こういう横紙破りの発言には時々警鐘を鳴らさねばならないといけませんね。


(ちょっと違う観点から)
首相の代理の順位はこのように決まっています。
 安倍改造内閣は27日夜の初閣議で、安倍晋三首相が海外出張する際などの臨時代理の順位を次のように決めている。
1位:与謝野馨官房長官
2位:高村正彦防衛相
3位:鳩山邦夫法相
4位:町村信孝外相
5位:伊吹文明文部科学相

翔年は3位以下はごめん蒙りたい。
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