旅人

[海の鹿さん]

 

旅人流れている　止まらない思いが乾いても　まだ流れている何も言わないで　言葉にできないこの世界を　君は生きてるから通りを歩き　街をすり抜けてこの坂のぼる　途中で見た空を仰いで　僕は笑うのさあまりの碧さを止まれ　動いちゃいけない目を離さずにいて今　吹き抜ける風は始まりの唄過ちを　犯す時に僕は18の夏の日に還えるよ立ち止まる　この道の途中でそう今でも　僕は立ち止まる今夜　世界を止めて胸の声を聞く確かに　感じられる力僕は歩いてくそう　悲しみではないまして　寂しさでもない最後の扉を開くのはいつも　自分なんだ遠くの空　白く明ける朝始まりの　唄が聞こえて来るボロボロの車　叩き起こしその胸に　また火を点すのさ流れて消える 誰かの笑顔も君の匂いも 愛しい温もりも探し続ける 永遠の旅人よ今　声をあげて走り出す動け！ 止まっちゃ行けない目を離さずにいて今 吹き抜ける風は始まりの唄