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「エヌビディア祭り」はもうなさそうだ

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +139.53 @43,408.47, NASDAQ -21.33 @18,966.14, S&P500 +0.13 @5,917.11)。 ドル円為替レートは154円台後半の前日比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げるの方がやや銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が731に対して、下落銘柄数は851となった。騰落レシオは89.09%。東証プライムの売買代金は3兆7202億円。

TOPIX -15 @2,683
日経平均 -326円 @38,026円

米国では、大引け後にエヌビディアの決算発表を控えていたため、積極的な売買はなかった。ウクライナとロシアの地政学リスクが引き続き株式相場の重しとなった。

米国株式相場の大引け後に2024年~10月期決算発表をしたエヌビディアは売上も利益も四半期決算では過去最高を更新した。しかし、株は時間外取引で売られた。AI半導体需要の高まりを背景にエヌビディアの決算内容はかなり良かったが、期待が高過ぎたためにその期待には届かず失望売りが出た。決算数値と株価は「限界効用逓減の法則」のような関係があり、上昇カーブが徐々に緩やかになるため、サプライズが続かないと株価の上昇ペースは落ちて来る。「エヌビディア祭り」はもうなさそうだ。

本日11月21日の東京市場では、エヌビディア株の下落を受けて、値がさ半導体株を中心に売られて日経平均は下げた。日経平均の下げ幅は一時400円を超え、心理的な節目である38,000円を割り込む場面もあった。

日経平均の日足チャートを見ると、ほぼ横向きの60日移動平均線も割り込んだ。下値支持線として意識される10月28日安値@37,757円で下げ止まるかどうか。

33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、精密機器(2位)、小売り(3位)、陸運(4位)、機械(5位)となった。

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