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昨日から上向きの25日移動平均線の上に再浮上している

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -154.52 @42,233.05, NASDAQ +145.56 @18,712.75, S&P500 +9.40 @5,832.92)。ドル円為替レートは153円台前半の前日比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方がややが多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が907に対して、下落銘柄数は677となった。騰落レシオは91.36%。

TOPIX +22 @2,704
日経平均 +374円 @39,277円

米国では、1週間後に米大統領選挙を控える中、米10年債利回りは一時4.33%まで上昇したため、景気敏感株を中心に幅広い銘柄が売られた。9月の雇用動態調査(JOLTS )では非農業部門の求人件数が市場予想以下となり、労働需給が緩んでいることを示唆したことから、景気の先行きが鈍ると見た投資家が消費関連銘柄や景気敏感銘柄の一部を売った。その結果、ダウ工業株30種平均は下げた。他方、ハイテク株は買われ、ナスダックは3か月半ぶりに史上最高値を更新した。

本日10月30日の東京市場では、米国市場でのハイテク株高の流れを受けて、半導体関連銘柄を中心に買われて上昇したため日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。また、米国で長期金利の上昇が一服したことに反応して国内の長期金利の上昇が低下したことも株価を下支えした。日銀は10月31日まで金融政策決定会合を開いているが、マーケットの大方は政策金利の据え置きを予想している。衆院選後、売り方の買戻しで反発して来て、今日はハイテク株の上昇が相場のけん引役となった。

11月5日から現物株式の取引時間が現在の15:00から15:30へ延長されるので使い勝手が良くなる。ただ、ニューヨーク証券取引所(NYSE)は取引時間を1日22時間に延長すると発表しているので、それと比べると見劣りするが。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップアップして始まった後、さらに上げて短陽線で終えた。昨日から上向きの25日移動平均線の上に再浮上しており、10月15日の戻り高値@40,257円が目標値として意識される。ただ、その前に米大統領選挙という4年に一度の大イベントを通過しなくてはならない。足元の各種世論調査ではトランプ前大統領が優勢とされているが、過去の例から判断するとそれほど当てにならない。例えば、2016年の大統領選挙では投票日直前までほとんどの世論調査ではヒラリークリントンが優勢となっていたが、実際にはトランプ氏が当選した。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、非鉄金属(2位)、機械(3位)、精密機器(4位)、ガラス・土石(5位)となった。

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