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日経平均、「出会い線」で一旦下げ止まったが・・・

昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -409.94 @42,514.95, NASDAQ -296.48 @18,276.85, S&P500 -53.78 @5,797.42)。ドル円為替レートは152円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる方が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数は596に対して、下落銘柄数は980となった。騰落レシオは97.09%。東証プライムの売買代金は3兆7099億円。

TOPIX -1 @2,636
日経平均 +38円 @38,143円

米国では、追加利下げ期待が後退し、米大統領選挙でトランプ前大統領が勝てば財政悪化が更に進むとの懸念から米10年債利回りが一時4.26%まで上昇した(FRBが4年半ぶりの利下げに踏み切った9月18日には3.7%前後だった)。特に警戒されているのが、米大統領、上院、下院のすべてを共和党が握る「トリプル・レッド」である。その場合、トランプ氏の公約通りに政府支出を続けると向こう10年間で7.5兆ドルの赤字要因となると見積もられている。それに対してハリス氏の政策では3.5兆ドルの赤字要因となる。いずれにせよ大きな財政赤字は避けられず、そのため赤字を埋めるために国債増発は避けられず、長期金利には上昇圧力が加わり、これを嫌気して幅広い銘柄が売られて、主要3株価指数は揃って大きく下げた。エヌビディアも3%下落した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も1.14%安となり2日続落した。

本日10月24日の東京市場では、米国株安の流れを受けて、日経平均は売り先行で安く寄り付いたが、その後、短期投機筋による自律反発狙いの先物の買い戻しが増えて、午前9時半頃からは切り返して陽線の小幅高で引けた。日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。ただし、日曜日には衆院選を控えていることと、米長期金利が上げていることから、上値追いには慎重だった。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まった後、間もなく切り返し始めて陽線で小幅高となって終えた。ひげの部分を無視して見ると、昨日の陰線の終値に対して本日は陽線の終値がほぼ同じ値となる「出会い線」となり、下方向の勢いが止まったことを暗示している。ただ、まだ衆院選と米大統領選が大きな不透明要因として残っているため、このまま反発が素直に継続することはないと見る。

33業種中23業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、ゴム製品(2位)、海運(3位)、鉄鋼(4位)、輸送用機器(5位)となった。

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