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衆院選と米大統領選の結果次第では大荒れになることも・・・

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -6.71 @42,924.89, NASDAQ +33.12 @18,573.13, S&P500 -2.78 @5,851.20)。ドル円為替レートは152円台前半の前日比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が260に対して、下落銘柄数は1,351となった。騰落レシオは100.62%。東証プライムの売買代金は3兆5155億円。

TOPIX -15 @2,637
日経平均 -307円 @38,105円

米国では、米経済のソフトランディング期待が高まり、米利下げは当初の予想よりもペースが遅くなりそうだとの観測が主流となってきた。さらに米大統領選挙で財政拡張政策と「所得税をゼロにする」と公約するトランプ前大統領が当選しそうだという認識が強まった。このようなことを背景に米10年債利回りが一時4.22%と約3カ月ぶりの高値へ上昇して株式相場の重しとなった。ダウ工業株30種平均は一時200ドル下げる場面があったが、終値では米経済の底堅さを背景に下げ幅を縮小した。

本日10月23日の東京市場では、米長期金利の上昇と10月27日の衆院選開票結果を警戒して日経平均は続落し、日経平均の下げ幅が一時400円を超えた。他方、為替感応度に注目すると分かり易い日でもあった。米長期金利の上昇は外為市場で円安ドル高を進行させ、一時は1ドル=153円台になった。これに反応してトヨタ自動車など自動車株を中心に輸出関連が買われた。対照的に輸入依存度が高いニトリHDは下げた。本日、東証プライムに東京メトロが新規上場した。公開価格1,200円に対して1,630円で初値を付け、大引けは1,739円となった。時価総額は1兆円を超えた。

国際通貨基金(IMF)が10月22日に公表した経済見通しでは、米国の経済成長率を2024年と2025年ともに上方修正したが、日本の2024年度経済成長率は下方修正された。海外投資家が日本株の持ち高を減らす可能性が高くなってきた。

日経平均の日足チャートを見ると、11日連続で陰線となった。この連続陰線記録は2012年4月25日~5月16日(13日連続陰線)以来の記録的長さである。昨日に続き続落して上向きの25日移動平均線を終値ベースで完全に割り込んだ。ほぼ横向きの60日移動平均線が37,600円前後を走っており、これが目先の下値支持線と見ている。しかし、衆院選と米大統領選の結果次第では大荒れになることも想定しておく必要がある。もし、また暴落することがあれば、それは売り方にとっては勿論、ポジションを持っていない人にとっては大きなチャンスとなる。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、サービス(1位)、海運(2位)、銀行(3位)、機械(4位)、小売り(5位)となった。

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