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米長期金利が再び4.0%台へ上昇して来たために・・・

昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -398.51 @41,954.24, NASDAQ -213.95 @17,923.90, S&P500 -55.13 @5,695.94)。ドル円為替レートは147円台後半の前日比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は反落した。東証プライムでは、上昇銘柄数が241に対して、下落銘柄数は1,386となった。騰落レシオは105.43%。東証プライムの売買代金は3兆9410億円。

TOPIX -40 @2,699
日経平均 -395円 @38,938円

米国では、中東の地政学リスクの高まりを反映して原油相場(WTI)が5日続伸して1バレル=77ドル台へ上昇していることに加え、9月米雇用統計が予想外に強かったことに反応して米10年債利回りが7月31日以来の4.0%台へ上昇した。これらを嫌気して主要3株価指数は揃って反落した。今週は水曜日には9月FOMC議事録要旨が公開され、木曜日には9月消費者物価指数(CPI)、金曜日には9月生産者物価指数(PPI)が発表される。

本日10月9日の東京市場では、米長期金利の上昇を嫌気して反落した米国株式相場や中東の地政学リスクの高まりを受けて、幅広い銘柄が反落した。前日は大きく上昇した保険株と銀行株が目立って反落した。長期金利上昇は銀行・保険には収益増の好影響を与えるので本来は買いのはずだが、今日は売られた。中国当局による追加財政支出期待で中国株は上げていたが、その期待が空振りとなり8日は香港ハンセン指数が大幅反落した。その結果、中国関連銘柄とされる資生堂や安川電機が売られた。原油相場が上げているためINPEXやENEOSなど石油関連銘柄は買われた。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップアップして始まり上下に短いひげを引いた短陰線となったが、依然として上向きの10日移動平均線の上にある。10日移動平均線も25日移動平均線も上向きであり、8月5日を起点として高値も安値も切り上がっており、短期ベクトルは今のところ上向きが続いている。

33業種中30業種が下落した。下落率トップ5は、証券(1位)、卸売(2位)、輸送用機器(3位)、銀行(4位)、保険(5位)となった。

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