追加利上げが遠のき、意外と底堅い日本株相場

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追加利上げが遠のき、意外と底堅い日本株相場

昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -184.93 @42,011.59, NASDAQ -6.65 @17,918.48, S&P500 -9.60 @5,699.94)。ドル円為替レートは146円台前半の前日比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,150に対して、下落銘柄数は448となった。騰落レシオは108.63%。東証プライムの売買代金は3兆8802億円。

TOPIX +10 @2,694
日経平均 +84円 @38,636円

米国では、中東の地政学リスク(イスラエルによるイランへの報復攻撃)に対する警戒感が高まる中、翌日の9月雇用統計の発表が気懸りとなり様子見ムードが強まった。さらに、10月1日に始まった米港湾労働者によるストライキが物流に対する悪影響も心配され、ダウ工業株30種平均は一時348ドル安まで下げる場面があった。

本日10月4日の東京市場では、日銀の追加利上げは直ぐにはないとの観測から買いが優勢となった。2日に石破茂首相が「追加利上げをする環境にない」と発言したため、早期利上げの思惑が急速に後退し、日経平均は200円近く上昇する場面があった。本日の所信表明演説でも、マーケットが心配していた金融所得課税の強化の話は出てこなかった。ただ、日本時間の午後9時発表予定の9月米雇用統計の結果が判明するまでは積極的には動き難かった。

本日の東京市場の特徴は、川崎汽船(-10%)、日本郵船(-9%)、商船三井(-6% )など海運株の急落だった。原因は米国港湾労働者のストライキが早期終結したことである。香港市場や台湾市場の大手海運株も大きく下げた。2023年末からコンテナ船の運賃は上昇していたが、今年夏場以降は需給が緩み始めたため、コンテナ船運賃も下落基調にあった。それでもストライキが長引けばコンテナ船運賃が再び上昇すると期待されていたが、そのストライキが早期収束したため、株価反発の期待が一気にしぼんだため売りが殺到した。

日経平均の日足チャートを見ると、ほぼ十字線で小幅高となった。米国株が下げてもその流れに引っ張られず小幅高になったところに今の日本株の相対的な堅調さが見える。その根底にあるのは日銀の追加利上げが先送りになったというマーケットの観測だろう。昨日から株価サイクル②(反発初動から着実な上昇を試す局面)であることも意識しておきたい。

既に9月米雇用統計の結果が公表された。予想を遥かに超える雇用状況の堅調さを示したため、FRBによる次期追加利下げは0.50%はまずないだろうとの見方から、0.25%と見る向きが急速に増えた。その結果、今現在、円相場は円安ドル高が進んでおり、1ドル=148円台半ばで動いている。また、米経済の後退はなくソフトランディングするのと期待がますます高まり、米株価も上昇している。このまま行けば、来週月曜日の日本株は大きく上げて始まりそうだ。但し、この週末にイスラエルがイランに対する大規模報復攻撃を開始しなければという条件付きではあるが。

33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、電気・ガス(3位)、銀行(4位)、パルプ・紙(5位)となった。

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