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8月米雇用統計の発表目前だが売り優勢

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -219.22 @40,755.75, NASDAQ +43.37 @17,127.66, S&P500 +16.66 @5,503.41)。ドル円為替レートは142円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が433に対して、下落銘柄数は1,163となった。騰落レシオは114.51%。東証プライムの売買代金は3兆8553億円。

TOPIX -23 @2,597
日経平均 -266円 @36,391円

米国では、景気後退懸念が再燃しており、翌日金曜日の8月米雇用統計の発表を控えて高安まちまちとなった。朝方発表された8月ADP民間部門雇用者数は弱い結果となった(9.9万人<前月分改定値11.1万人&予想14・55万人)。しかし、新規失業保険申請件数は強い結果となった(22.7万件<予想23.0万件)。10年債利回りは前日の3.768%から3.718%へ下げて引けた。

本日9月6日の東京市場では、8月の米雇用統計の発表を目前に控えて発表後の急激な動きに備えて売り優勢となった。外為市場で円高・ドル安が進み輸出関連銘柄を中心に売られ、日経平均は4日続落した。日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。

日経平均の日足チャートを見ると、小高く上げて始まったが、売り優勢となり陰線で引けた。上向きの260日移動平均線で辛うじて留まったが、月曜日は下抜けしそうだ。しかし、8月初旬のようなパニック売りにはならいないとみているが、さてどうなるか。相場には常に「登り坂」、「下り坂」の他に「ま坂」があるので常に「心と建玉の準備」をしておく必要がある。

8月の米雇用統計の結果が予想よりも弱いと、9月のFOMCでは大幅利下げの期待が高まるため円高・ドル安がさらに進行することになり、その影響で日本株は売られてさらに下げると連想できるが、既にこの時間までに8月雇用統計の結果が判明している。

非農業部門の就業者数は前月比14万2千人の増加となったが市場予想(16万人増)を下回った。これは悪い材料。他方、失業率は4.2%と予想通りに低下し、平均時給は前月比0.4%増となり、市場予想(0.3%)を上回った。これは良い材料。好悪両方が入混じった結果だが、米国株式市場では売り優勢となっており、主要3株価指数は揃って下げている。日経平均の時間外取引では、9月7日午前0時15分現在、35,500円前後で推移している。来週月曜日の朝は大幅安で始まりそうだ。

33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、機械(1位)、鉄鋼(2位)、電気機器(3位)、非鉄金属(4位)、証券(5位)となった。

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