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「半値戻しは全値戻し」の相場格言が実現するか?

昨日の米国株式相場は大幅続伸した(DJIA +554.67 @40,563.06, NASDAQ +401.89 @17,594.50, S&P500 +88.01 @5,543.22)。ドル円為替レートは149円前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,535に対して、下落銘柄数は90となった。騰落レシオは107.20%。東証プライムの売買代金は4兆99704億円。

TOPIX +78 @2,679
日経平均 +1,336円 @38,063円

米国では、7月米小売売上が予想以上に増加し(前月比+1.0%>予想+0.3%)、新規失業保険申請件数が予想以上に減少した(22.7万件<予想23.5万件)。またウォルマートの2024年5~7月期決算が発表され、売り上げが市場予想を上回ったこともダウ工業株30種平均を押し上げた。これにより米景気後退懸念が和らぎ、主要3株価指数は揃っては大幅続伸した。今週既に発表された7月生産者物価指数(PPI)と7月消費者物価指数(CPI)は鈍化しているので、インフレが鈍化基調の中での景気の底堅さが確認されたことになる。投資家の不安の度合いを示すVIX指数は前日の16.19から15.23へさらに低下し、完全に平常モードに戻っている。8月第1週の大嵐は一体何だったのか(笑)。

本日8月16日の東京市場では、米国株の大幅続伸と円安・ドル高への戻りを好感して、自動車など輸出関連銘柄銘柄をはじめとして幅広い銘柄が買い優勢となり、日経平均は1,336円上昇して38,000円台を回復した。また、国内長期金利上昇を受けて、収益改善期待からメガバンクをはじめとする銀行と保険も上昇した。米景気の底堅さが確認されたためソフトランディング期待が高まり、米連邦準備制度理事会(FRB)は9月に利下げするにしても大幅利下げ(-0.5%)ではなく小幅利下げ(-0.25%)になるとの見立てから円安・ドル高に振れた。

日経平均の日足チャートを見ると、「半値戻し」を完全に通り過ぎており、8月2日と5日の急落時に空けた窓も完全に埋めた。先の急落の主な原因は米景気後退への不安と日銀が速いペースで利上げを実行するのではないかという不安が昂じて起こった。さらに、急激な円高・ドル安も共振して投資家の恐怖心を煽った。今はそれらのどの不安も和らぎ、買戻しが急速に進んでいる。「半値戻しは前値戻し」という相場格言があるが、さてどこまで戻るか?

日本取引所グループが16日に公表した投資部門別売買動向を見ると、日経平均が4,451円も暴落した8月5日を含む8月第1週(8月5~9日)に、海外投資家は現物をちゃっかり4,953億円買い越していた。やるじゃないか!この時期に、個人投資家は信用買いの含み損が急激に増加して追証を求められ、投げ売りを強いられた。何と対照的だろう。8月第1週(8月5~9日)の個人投資家は現金による取引では3,027億円の買い越しだったものの、信用取引と合計すると553円の売り越し(買い越しではない)だった。

33業種中すべての業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、電気機器(2位)、鉱業(3位)、非鉄金属(4位)、銀行(5位)となった。

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