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海(ア) 海(イ) 海(ウ) 海(エ) 海(オ)

 2007年07月13日のエントリーで『己巳己已巳(きみこいし)』を書きました。今日はその続編となるものです。

 漢字の「海」を、表題のように五つ書いて「アイウエオ」と読めます。

証明します。
ア=海女(アマ)、海糠(アミ)=節足動物で食用になる
イ=海豚(イルカ)、海石(イクリ)=海中の岩のこと
ウ=海栗(ウニ)、海蛤(ウムキ)=蛤の古称
エ=海老(エビ)、海鶏(エイ)
オ=海髪(オゴ)=オゴノリの略

 漢字の読みとは、後から日本語をあてているのだから、いかようにも読ませることができるのですね。だから、海はまだまだ読み方があるはずです。思いつくのは、海月(クラゲ)、海松(ミル)、海布刈(メカリ)、海石榴(ツバキ)、海苔(ノリ)など。

 ある人が調べた所、「生」の字は、なんと、百六十五通りも読みがあるそうです。いくら翔年が言葉好きでも、ここまでは調べ上げる事はできません。

 そもそも、さっきも言ったように、漢字の読みは元の漢字のあらわす意味を日本語の意味にあてるのですから、好きほうだいに読ませることができるのですね。そういうわけで、送り仮名が問題になったりする。

 例えば、「情を通じる」の「情」は「ジョウ」と誰でも読めるが、「情がない」はどうだろうか?
「ジョウがない」とも読めるが、「ナサケがない」とも読める。読み方で意味まで違ってくる。それで「情け」と名詞にも送り仮名をつける必要が出てくる。「情(ナサケ)」に「け」をつけるとは「なさけない」話だ。

 そうそう、「け」で思い出したことがある。たしか、団鬼六氏のぼやき話だった。最近の若い女は着物のことを知らなすぎる。「蹴出(ケダシ)と言って、腰巻の上に重ねて着るものがある。上衣の裾を上げて歩くとき腰巻があらわに見えるのを避けるために着るのであるが、あぁ、それなのに、「毛出し」と勘違いした女がいたそうな。


※このエントリーは、主に石黒修著「日本語の散歩」を参考にしました。
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