3月経常黒字は前年比35.3％増の2兆0755億円程度、14カ月連続の黒字

ロイターが民間調査機関の予測をまとめたところ、財務省が１３日午前８時５０分に発表する３月経常収支の予測中央値は前年比３５．３％増の２兆０７５５億円程度の黒字となった。１４カ月連続の黒字となる見通し。仮に黒字額が２兆円台なら、２００８年３月（２兆９０２４億円）以来２年ぶりとなる。

　３月の経常黒字は、輸出回復による貿易黒字の拡大などから前年比２けた増となる見通し。既に発表されている通関ベースの３月貿易黒字（原数値）は９５２０億円となり前年同月（５４億円の赤字）から黒字に転じた。前年のこの時期は、リーマン・ショックに伴う世界的な景気後退で輸出が落ち込んだ結果、収支が悪化したが、足元では改善している。

伊藤忠商事では「アジア向け輸出拡大を主因に貿易黒字は拡大基調を維持し、経常黒字も増加する」と指摘している。