日本板硝子（５２０２）が後場安い。同社は昼休みに、通期の決算を発表した。０９年３月通期の連結経常損益は１２２億円の赤字（前の期は３０４億円の黒字）。連結純損益は２８３億円の赤字（前の期は５０４億円の黒字）。１０年３月通期の連結経常損益は４７０億円の赤字予想。連結純損益は５００億円の赤字予想。１０年月期はリストラクチャリングの年度と位置づけている。リストラクチャリングに対し今後２年間で総額約２５０億円の費用を計上する一方、年間１６０億円のメリットを見込んでいる。０９年３月までに４５００人の人員を削減したが、１０年３月までにさらに２２００人の削減を行う予定。また、短期における全体の投資総額を抑えるが、ソーラー向け事業を成長の為の重点領域として位置づけ、同事業への投資割合を増やす。同社はまた、日本政策投資銀行と三井住友銀行などが出資する投資事業組合に対し、３００億円の優先株式を発行すると発表した。調達した資金は、０６年の英ピルキントン買収で膨らんだ有利子負債の返済などに充てる。日本板硝子の株価は１４時１５分現在２７４円（▼２１円）。