ビッグ３救済策：150億ドル融資、米政権と民主党合意 2008年12月06日
ビッグ３救済策：150億ドル融資、米政権と民主党合意ブッシュ大統領ももち代として出したようだ。来週の議会で通過する予定。後はオバマ次期大統領に託したのでしょう。これで選挙民の声がどうなるかでしょう。相当攻撃されそうですね。はっきり言って泥棒に追い銭でしょう。


ビッグ３に１・４～１・６兆円融資へ、米政権と民主党合意
　【ワシントン＝矢田俊彦】米自動車大手３社（ビッグスリー）に対する政府支援を巡り、ブッシュ政権と米民主党指導部は５日、１５０億～１７０億ドル（約１・４兆～約１・６兆円）程度の「つなぎ融資」を実施する方向で大筋合意した。

　米メディアが報じた。

　米下院は同日、前日の上院に続き公聴会を開いた。救済への反対論は根強いが、雇用情勢のいっそうの悪化を避ける必要があるとの認識で一致した模様だ。

　公聴会では、２００９年３月末までの運転資金として、ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）が１００億～１４０億ドル、クライスラーは４０億ドルの支援が必要と訴えた。フォード・モーターは当面、融資は不要としている。

　政府、議会は、ＧＭ、クライスラーの両社の必要額を基準に、支援額の詳細を詰める方向だ。

　ビッグスリーの救済をめぐり、ブッシュ政権は、低燃費車開発などの目的ですでに予算化されている２５０億ドルの一部を「つなぎ融資」に活用するよう、議会に法改正を求めていた。

　議会では、共和党内で政府の意向に賛同する意見が相次いだ。民主党は、金融安定化法の７０００億ドルの公的資金枠を活用して支援を上積みするよう求めていたが、５日になり、「雇用情勢の悪化で、超党派で取り組まなくてはならないことがはっきりした」（ペロシ下院議長）と態度を軟化させた。

　ブッシュ米大統領は５日、「（再建に向けた）具体的な計画を出せば、議会が既に認めている資金を活用できる。議会も来週に行動することが重要だ」との声明を発表した。

（2008年12月6日12時39分 読売新聞）