シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。マイクロン・テクノロジーの決算は前日の時点で織り込まれているため、インパクトについては限定的とみられる。ただ、米オラクルの下落影響から売られていた半導体・AI関連株への買い戻しに向かわせたことで、東京市場においても半導体・AI関連株への見直しが意識されやすいだろう。
昨日はソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などが日経平均株価を押し下げる形だったが、売り一巡後は下げ渋る動きをみせており、半導体・AI関連株に対する押し目買い意欲の強さが窺えた。足もとで売られていたAI関連株を見直す動きをみせてくるようだと、日経平均株価を押し上げる可能性はあるだろう。東証プライムの売買高は減少傾向にあり、日銀の金融政策決定会合が通過することで市場参加者は一段と減少すると考えられる。薄商いのなかでは先物主導で大きく振れる可能性もあるため、トリガーとなるAI関連株の動向にらみになりそうだ。
物色としては半導体・AI関連株の見直しのほか、年末ムードが高まるなかで来年期待されるテーマ性のある銘柄を探る動きが意識されそうだ。また、年末のIPOラッシュのなかで、IPO銘柄の循環物色が続こう。本日はギミック<475A>、辻・本郷ITコンサルティング<476A>が東証スタンダード、パワーエックス<485A>が東証グロースに上場するが、パワーエックスには投資家の関心が集まりやすいだろう。
<AK>
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