<話題の焦点>=海外展開急の外食チェーン、若年層比率高い東南アジアに魅力
外食チェーン各社が海外進出を活発化させているのは、国内の主要都市での出店が一巡し、これら地域で同業他社との競争が激化していることが一因として挙げられる。また、中長期には少子高齢化で国内の人口減少も懸念されており、積極的な新規出店計画を打ち出せない事情もある。一方、中国や経済発展が加速化している東南アジアは、人口に対する若年層の比率が高い。これら若年層は今後所得が増加し、強力な購買層になる可能性が高く、新規出店してもその店舗を軌道に乗せやすいことは魅力だ。
外食チェーンで先行しているのは吉野家ホールディングス<9861.T>で米国や中国、インドネシアなどで644店(14年8月時点)を展開。また、カレー専門店「CoCo壱番屋」を運営している壱番屋<7630.T>が中国やタイ、韓国などで多店舗展開しており、日本のカレーが現地で浸透しはじめている。また、大戸屋ホールディングス<2705.T>も台湾や香港、タイのほか、シンガポールなどにも進出。同社の定食店は高級和食チェーンとして人気を集めている。イートアンド<2882.T>は大衆中華料理業態の「大阪王将」ブランドをタイやシンガポールなどで展開している。
◆海外展開に注力する流通チェーン
銘柄<コード> コメント
吉野家HD<9861.T> 米国や中国などで644店を展開
大戸屋HD<2705.T> 定食専門店が東南ア各国で人気
イートアンド<2882.T> 「大阪王将」のブランド浸透をタイなどで図る
壱番屋<7630.T> カレー専門店を中国などで多店舗展開
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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