2020年3月~5月の期間は、新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けており、小中学生部門および高校生部門の全校舎を3月2日から14日まで休講とし、動画配信を強化すると共に、その間の授業料について、90%に当たる総額2.80億円を各家庭に返金した。その後の春期講習はほぼ予定通りの実施となったが、直後の4月7日の緊急事態宣言発令を機に、小中学生部門、高校生部門ともに対面式のライブ授業からオンラインでの授業に全面移行した。該当する4月・5月の授業料は、小中学生部門、高校生部門共に、通常よりも大幅に値下げした特別授業料(学年により約60〜80%の値下げ)に変更した。4月・5月に実施したオンライン授業では、2ヶ月で4万本を超える動画を配信し、さらに双方向のオンラインホームルームを実施するなど、塾生向けの対応を進めた結果、塾生や保護者からかつてないほど多くの感謝の声があった。緊急事態宣言の解除後については、「ライブ授業をメインに据えつつオンライン対応も活用していく」ハイブリッド型の指導を進めている。なお、6月1日より感染対策を行いながら対面式の授業を再開、授業料も6月より通常に復している。7月下旬からの夏期講習は、夕方から夜の時間に授業を集中する形にしたことで、例年とほぼ同等の授業数を確保し、講習費もトータルでは前年並みの金額に設定することができた。お盆の時期には、学習面での遅れと不安を解消すべく開講した、中学3年生向けの集中講座が好評を博し、売上面では例年よりもむしろプラスに働く結果となった。なお、生徒募集の入会の流れは、6月から再び動き出しているものの、現状では完全な回復とまでは至っていない。また夏期講習での外部生の募集は例年に比べると減少したが、例年とは異なり夏期講習後の9月から現在まで入会の流れが途切れることなく続いている。
学童部門は、2020年3月には2スクールを開校し、STEPキッズのネットワーク化がスタートした。
なお、当年度中の新規開校は、小中学生部門の2スクールと学童部門の2教室の計4ヵ所である。
2021年9月期通期の業績予想については、売上高が前期比11.7%増の122.11億円、営業利益が同40.2%増の27.06億円、経常利益が同39.2%増の27.41億円、当期純利益が同37.6%増の18.48億円を見込んでいる。
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