チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
小糸製作所 <7276> 【 2+→2+】
「1Qは子会社売却影響を除けば実質増益、LED化進展により業績は堅調」
1Qの営業利益は前年同期比6.8%減の217億円となった。上海小糸が連結から外れた影響が約20億円あり、この影響を除く実質では増益。研究開発費の増加や取引先セダン系車種の生産減などにより北米の収益が伸び悩んだが、拡販やランプLED化進展による日本の増収、新規受注や二輪車ランプLED化進展によるアジアの好調などにより業績は堅調。
予想ROE:15.0% PBR:2.8倍、来期予想PER:15.2倍、来期予想EPS成長率:10%株価(8/3終値):7,230円
Fモデルによる理論株価:7,312円(7月30日by高田悟)
ステップ <9795> 【 2+→2+】
「業績は順調に推移し増収増益を継続」
18/9期3Qは増収増益で着地した。純利益増益率が営業利益&経常利益増益率より低かったが、これは特別損失として固定資産売却損を計上しているからであり、一時的なものである。なお、3Qの業績進捗状況は会社側業績予想に対し例年通り順調に推移している。①18/9期業績進捗率が順調、②株価が調整しており割安であるため、投資評価「2+」を継続する。
予想ROE:10.3% PBR:1.5倍、来期予想PER:13.5倍、来期予想EPS成長率:5%株価(8/3終値):1,590円
Fモデルによる理論株価:1,800円(8月2日by山方秀之)
スズキ <7269> 【 1→1】
「主要日本、インドで販売が揃って好調、1Qは大幅増収大幅営業増益」
2日、19/3期1Q(4-6月)決算を発表。1Q決算では(1)主要、日本及びインドでの四輪車販売台数増加と売上構成改善、(2)欧州販売の好調、(3)課題である二輪事業の収益改善進展やマリン事業での大型船外機販売好調、などにより営業利益が大幅増、過去最高となったこと、新興国通貨安や原材料高によるマイナス影響を吸収し高収益(営業利益率11.8%)を確保したことが評価できる。
予想ROE:13.8% PBR:2.2倍、来期予想PER:12.0倍、来期予想EPS成長率:13%株価(8/3終値):7,005円
Fモデルによる理論株価:5,832円(8月3日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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