ベルシステム24ホールディングス<6183>は、2023年2月末現在、国内39拠点、臨時従業員を含めて従業員数3万2千人以上、ブース数(同社国内拠点でオペレーション業務を実施する席数)約19,800席、クライアントオフィスやレンタルオフィスの約15,000席と、国内最大規模のCRMクラウド基盤を擁する国内コンタクトセンター大手である。同業のトランスコスモス<9715>、(株)NTTマーケティングアクトProCXなどに比べて、国内の自社センターが多い、特に通信系企業との取引比率が大きい、利益率が高いなどの特色がある。
同社は、1982年の国内初の本格的なコールセンターのアウトソーシング受託事業の開始から、年々、事業を拡大してきた。2014年10月に伊藤忠商事の資本参加を経て、2015年11月に東証1部に再上場を果たした。2022年8月末現在では、伊藤忠商事が筆頭株主で40.74%を保有し、2017年12月に資本参加した凸版印刷が14.34%で続く。同社グループは伊藤忠商事、凸版印刷との資本業務提携を最大限に活用し、さらなる事業展開を図ることで、企業価値の一層の向上を目指している。また、コロナ禍に対応して在宅勤務とオフィス勤務の新しい働き方に対応するため、2021年6月には、本社オフィスを「神谷町トラストタワー」に移転した。2022年4月には、東証の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行している。
2020年5月より、伊藤忠商事でCDO(最高デジタル責任者)、CIO(最高情報責任者)を務めた野田俊介(のだしゅんすけ)氏が代表取締役に就任。伊藤忠商事での経験を生かして、中期経営計画に基づき同社の一層の発展を目指し指揮している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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