<私の相場観>=SBI証券・投資調査部長 鈴木 英之氏
ウクライナ情勢と中国に対する懸念は後退している。米国も春を迎え寒波の影響を抜け出すことで景気には明るさが見えてきそうだ。
消費増税絡みでは今後、景気の押し下げを懸念させるような数字が出てくる可能性もある。ただし、その場合は日銀の追加金融緩和期待が浮上するだろう。4月末の日銀金融政策決定会合に向け関心は高まりそうだ。
4月の日経平均株価の想定レンジは1万4700~1万5900円。1万6000円に迫る相場が見込める。リスク要因は4月下旬からの決算発表だろう。15年3月期の業績予想は横ばい程度の数字を出してくる企業が少なくないかもしれない。この決算に対する反応が焦点となりそうだ。
注目できるのは14年3月期の増額修正が見込め、今期も高増益率が期待できる銘柄。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>や日本空港ビルデング<9706.T>、東京エレクトロン<8035.T>、鹿島<1812.T>など期待したい。また、建設や不動産株も注目。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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