大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は7.5億円で前年同期0.04億円から急拡大の形になっている。つれて、上半期予想は従来の8億円から11.5億円に、通期では17.5億円から22億円、前期比60.8%増にそれぞれ上方修正している。デジタルカメラ向け光学機器用レンズ材の販売が堅調に推移していることを業績上振れの背景としている。前期決算発表後は株価調整が続いていただけに、見直しの動きが進む形になっている。
シーイーシー<9692>:1170円(+169円)
大幅反発。先週末に22年1月期の決算を発表、営業利益は42.1億円で前期比16.7%減となり、第3四半期決算時に下方修正した数値の40.5億円をやや上回る着地に。一方、23年1月期は50億円で同18.9%増益の見通しとしている。また、発行済み株式数の5.7%に当たる200万株、20億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は3月14日から9月30日まで。順調な業績回復や株主還元姿勢を評価の動きに。
ヤーマン<6630>:1047円(+150円)
ストップ高。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は60.1億円で前年同期比10.4%増益、上半期の減益決算から2ケタ増益に転換している。つれて、通期予想を従来の64億円から70億円、前期比14.5%増に上方修正。ブランディング広告や新製品開発など諸施策の成果が顕在化しているもよう。4月末の株主優待も、前期同様に100株以上の株主に対する5000円の割引券贈呈を行うとしている。
日揮HD<1963>:1502円(+129円)
大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1130円から1840円に引き上げている。ウクライナ紛争を契機としてLNGの調達環境が変化、同社の受注機会も拡大していくとの見方に変更しているもよう。欧州を中心に今後、天然ガスの調達を北米や中東、アフリカなどの他地域へと切り替える動きが本格化、LNGプラント案件の受注モメンタム拡大を想定のようだ。
H.I.S.<9603>:1991円(+131円)
大幅反発。政府では先週末、「まん延防止等重点措置」の解除基準を緩めて、新規感染者数が高止まりしていても、病床使用率や医療負荷の低減が見込める場合には解除できるようにするとの新たな考えを示している。経済活動の本格回復、政府のGoTo政策などへの期待感につながり、リオープニング関連銘柄の買い材料となっている。同社を始め、オープンドアやエアトリなど旅行関連の強い動きが目立つ。
エッジテクノロジ<4268>:506円(+6円)
大幅に反発。22年4月期第3四半期累計(21年5月-22年1月)の営業利益を1.54億円と発表している。前年同期比増減率は非開示。AIアルゴリズム実装に対する需要の高まりに加え、営業体制強化や継続的業務改善に取り組んだ結果、サービスが拡大した。通期予想は前期比334.6%増の1.61億円で据え置いた。進捗率は95.7%に達しており、計画を上回って着地するとの期待から買いが集まっているようだ。
サンオータス<7623>:416円(+7円)
大幅に4日続伸。22年4月期の営業利益を従来予想の2.40億円から3.20億円(前期実績2.11億円)に上方修正している。石油製品販売で適正な数量とマージンが維持・確保できているほか、輸入車販売も好調に推移しているため。保有車両の稼働率見直しでレンタカー部門の収益構造改善が図られていることも利益を押し上げる見通し。併せて期末配当を従来予想の10.00円から15.00円(前期末実績10.00円)に増額修正している。
ヒーハイスト<6433>:292円(+19円)
大幅に4日続伸。22年3月期の期末配当を従来予想の1.00円から4.00円(前期末実績1.00円)に増額修正している。年間配当も同額となる。業績動向などを踏まえて普通配当を3.00円に増額した上で、創立60周年の記念配当1.00円を加えた。ヒーハイストの22年3月期の純利益予想は前期比338.6%増の1.83億円。大幅な増配見通しが素直に好感され、買いが入っているようだ。 <ST>
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