<4552> JCRファーマ 557 -11大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券で投資判断を「オーバーウェイト」から
「イコールウェイト」に、目標株価も1700円から590円に引き下げた。大きな新薬カタリストが2026年から27年まで期待しづらくなっているほか、Izcargoに関する武田との提携関係に変化が生じる可能性が高まってきたことも懸念材料。新薬による利益成長が実感できるのは30年3月期からに先送りされるとの見方へ変更。
<1928> 積水ハウス 3635 -35反落。前日の取引時間中に第1四半期の決算を発表してその後株価は上昇、本日は利食い売りが先行しているものの、決算発表前水準からは依然として3%強上昇した水準で推移している。営業利益は717億円で前年同期比28.7%増となり、市場予想を100億円程度上振れ。つれて、通期予想は従来の2800億円から3000億円、前期比10.7%
増に上方修正している。米戸建住宅などが想定を上振れて推移しているもよう。
<6988> 日東電 12300 +555大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も9800円から14200円に引き上げた。実績・ガイダンスともにコンセンサスを下振れた決算発表以降、株価は下落基調にあるものの、大和証券では前第4四半期の一過性要因や市場回復、為替水準を考慮して業績予想を引き上げている。25年3月期営業利益は会社計画1400億円に対して1700億円を予想。株主還元への前向きな姿勢変化なども評価。
<3086> Jフロント 1639.5 +56大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1800円から1900円に引き上げた。今期ガイダンスの弱さを懸念して株価が下落している一方、他の百貨店株は決算発表後に株価が上昇し、同社株の出遅れが目立ってきたと指摘。
業績は、名古屋店の大型改装の影響などを慎重に想定したガイダンスを上振れて進捗しており、第1四半期決算をカタリストに出遅れ修正が行われる可能性に期待と。
<5911> 横河ブHD 2681 -79大幅反落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価も3300円から2900円に引き下げた。国内建設業界では大型工事が増加し、25年3月期以降も中小型案件は発注抑制が続く見込みと。システム建築の売上予想を下方修正したほか、賃金アップや基幹システムの刷新などコスト増も織り込み、収益予想も下方修正した。25年3月期営業利益は会社計画155億円を下回る148億円と予想。
<6920> レーザーテック 36200 +1680大幅反発。スコーピオン・キャピタルのネガティブレポートを受けて先行き不透明感が強まり、前日まで連日できつい下げとなっていた。会社側では、5日に同レポートに対する明確な否定コメントをリリースしていたが、前日には、ATCISシリーズの売上・受注状況なども公表している。ともに第3四半期時点で前期実績を大きく上回っていることが示され、レポートの指摘が払拭される形になっているようだ。
<4887> サワイグループHD 5687 -260伸び悩んで大幅続落。前日に27年3月期までの中計を発表。主な目標値は、営業利益310億円(24年3月期実績は186億円)、GEシェア20.5%(同17.1%)、GE販売数量190億錠(同157億錠)、ROE10%以上(同6.6%)など。市場目線と比較して大きなサプライズはないほか。長期ビジョンは米国事業撤退など踏まえて修正され、31年3月期売上目標は従来の4000億円から3100億円に。
<9627> アインHD 5953 +334大幅反発。前日に24年4月期決算を発表。営業利益は204億円で前期比27.7%増となり、市場予想を20億円程度上振れた。一方、25年4月期は178億円で同12.9%減を見込み、コンセンサスは小幅に下振れの水準とみられる。診療報酬改定の影響や賃上げによる人件費増などを見込んでいるもよう。減益ガイダンス自体は想定線、保守的な前提であるとみられること、前期業績の上振れ着地からあく抜け感が先行へ。
<5535> ミガロHD 4550 +700ストップ高。グループ会社のDXYZが、野村不動産の開発する賃貸マンション「プラウドフラット清澄通り」に、顔認証プラットフォーム「FreeiD」を導入したと前日に発表しており、引き続き買い材料視される展開とみられる。5日には、「FreeiD」が京阪電鉄不動産の「THE TOWER HIRAKATA」に導入決定ともリリースしており、同システムの順調な普及拡大が意識される状況になっている。
<4507> 塩野義薬 6301 -934急落。本日R&D説明会が開催されるが、説明会資料が前日に開示された。注目された肥満症治療薬S-309309に関して、フェーズ2試験速報が明らかになった。単剤開発の可否判断の基準として設定していた、ベースラインからの体重減少率(群平均)は5%を超えなかったとされており、単剤での開発戦略から、「既存治療のアンメットニーズ」をふまえた新たな開発戦略を検討するとし、ネガティブインパクトにつながった。
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