■金融政策決定会合の結果判明後に荒い値動きに
■Kudan、上方修正 営業損失 ▲5.5億円←▲5.6億円
■前場の注目材料:エア・ウォーター、米でグリーン水素製造に参入、カリフォルニア周辺に新工場
■金融政策決定会合の結果判明後に荒い値動きに
19日の日本株市場は、日銀の金融政策決定会合の結果判明後に荒い値動きになりそうだ。18日の米国市場はNYダウが0.86ドル高、ナスダックは90ポイント高だった。12月の米住宅市場指数の改善によるソフトランディング観測から買い優勢で始まった。米連邦準備制度理事会(FRB)関係者が、市場の早期利下げ観測に懐疑的見方を表明したものの、金利先安感が根強く、ハイテクが相場を支えた。終盤にかけNYダウは失速したものの、連日で過去最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比20円高の32720円。円相場は1ドル142円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではハイテク株の一角が買われ、相場を下支えしたことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。まずは前日の下げに対する自律反発が意識されそうである。その後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなるなかで、次第にこう着感が強まりやすいだろう。
日銀会合では政策変更への思惑から、こう着感が強まっていたこともあり、結果判明後にはアク抜けの動きが意識されやすいだろう。重要イベントが通過することで、改めて年末高を意識した買い意欲が強まる可能性はありそうだ。ただし、結果判明が遅くなるようだと、政策変更への思惑が再燃する格好となり、先物主導での売り仕掛け的な動きが警戒されやすい。通常であれは前場終了直後に判明することが多いが、これが後場の時間帯に入ってくるようだと、波乱含みの展開が意識されやすい。
そのため、結果が判明するまでは積極的な売買は手控えられやすく、前場においては先回りで動いていたボジションのリバランスが中心になろう。物色の流れとしてはバリュー株への買い戻す動きが意識されやすいだろうが、植田総裁の会見内容を見極めたいとのムードも強まるなか、ハイテク株への押し目狙いのスタンス。また、インデックス売買の影響を受けづらい中小型株には、個人主体の資金が向かいやすいだろう。
■Kudan、上方修正 営業損失 ▲5.5億円←▲5.6億円
Kudan<4425>は2024年3月期業績予想の修正を発表。営業損失を5.6億円から5.5億円、当期純損失は5.5億円から2.7億円に上方修正した。の赤字に上方修正した。継続的なポンド・ユーロ・ドルの外貨高によるグループ内取引からの為替差益2.20億円、海外政府からの研究開発補助金の当初想定からの増加0.50億円を見込んでいる。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(37306.02、+0.86)
・ナスダック総合指数は上昇(14904.81、+90.89)
・1ドル=142.90-00円
・シカゴ日経先物は上昇(32720、大阪比+20)
・米原油先物は上昇(72.82、+1.04)
・米国のインフレ沈静化観測
・エア・ウォーター<4088>米でグリーン水素製造に参入、カリフォルニア周辺に新工場
・三菱UFJ<8306>三菱UFJ信託銀行、豪の資産管理会社を1060億円で買収
・ALSOK<2331>ドローンで建築物遠隔点検の技術実証
・三井物産<8031>米メキシコ湾油田を売却、事業資産を良質化
・塩野義<4507>オミクロン対応コロナワクチンの追加免疫試験を開始
・トヨタ自<7203>タイの10時間耐久レースにプリウスで参戦
・日産自動車<7201>EVエコシステム研究、中国・清華大と新拠点
・トヨタ紡織<3116>社内のイノベ風土醸成、新興10社招き展示会
・日立建機<6305>電動建機の開発加速、ザンビアでダンプ実証
・クボタ<6326>電動ミニバックホーを来春欧に投入
・JTOWER<4485>中部国際空港に5G整備、MNO4社などと連携
・ミネベアミツミ<6479>フィリピンに人材教育施設、政府と意向表明書調印
・村田製作所<6981>“共創”を加速、異分野と電子部品新用途
・ADEKA<4401>樹脂添加剤を開発、ポリプロピレンの耐久性向上
・中部電力<9502>AIで水力発電計画、飛騨川水系、年2%増電
・J-POWER<9513>新風力発電所完成、更新工事、国内3カ所目
・西松建設<1820>バイオガス発電参入、熊本で脱炭素貢献
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・日銀金融政策決定会合(最終日)
・12月政府月例経済報告
<海外>
・06:45 NZ・11月貿易収支(10月:-17.09億NZドル)
・09:30 豪準備銀行12月理事会議事要旨 <ST>
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