東京株式(大引け)=17円高、様子見ムードも引け際プラス圏に切り返す
大引けの日経平均株価は前日比17円38銭高の1万7442円40銭と小幅反発。東証1部の売買高概算は19億602万株、売買代金概算は2兆1094億8000万円。値上がり銘柄数は916、対して値下がり銘柄数は911、変わらずは158銘柄だった。
きょうの東京市場は終始方向感が定まりにくい展開。前日の欧米株市場は総じて軟調で、原油市況の下落が重荷となったものの下落幅も限定的だった。東京市場もその流れが波及するかたちで買いが手控えられた。日銀の金融政策決定会合は大方の予想通り「現状維持」でマーケットへの影響もほとんどなく、無風通過といってよい状況。前場は日経平均、TOPIXとも小幅安だったが後場寄りに指数が跳ね上がり、日銀のETF買いの思惑が浮上していた。上値も重い状況は変わらないが引け際にプラス圏に切り返した。個別には決算発表に絡む銘柄にボラティリティの高いものが目立つ。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はほぼ拮抗しており、売買代金は活況の目安とされる2兆円を連日で上回っている。
個別では、好業績評価の東京エレクトロン<8035.T>が上値追い継続、原油市況安にもかかわらず三菱商事<8058.T>も買いを集めている。米社の物流支援ロボットの販売開始を材料にアルテック<9972.T>がストップ高カイ気配。7~9月期収益回復を手掛かりにJVCケンウッド<6632.T>にも投機資金が流入した。トプコン<7732.T>、九州電力<9508.T>、TOKAIホールディングス<3167.T>などの上げ足も目立っている。
半面、通期予想増額も市場の期待に届かなかったファナック<6954.T>やコーセー<4922.T>が急落、村田製作所<6981.T>も大きく売りが優勢となった。原油安を嫌気して国際石油開発帝石<1605.T>が軟調、ショーワ<7274.T>、ナブテスコ<6268.T>なども大きく下値を探る展開に。業績下方修正のパナソニック<6752.T>が売られ、同様にデサント<8114.T>も大幅安となった。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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