■株式見通し:金融や自動車、資源関連に注目
■前場の注目材料:ユニファミマ、2Q事業利益予想を上方修正、CVS事業好調
■トヨタ、ソフトバンクGと提携、自動運転車、移動サービス新会社
■金融や自動車、資源関連に注目
5日の日本株市場は、米株安の流れを受けて売り優勢の相場展開になりそうだ。4日の米国市場では、NYダウが200ドル超の下落となった。米長期金利が大幅に上昇し、10年債利回りは一時7年ぶりの高水準をつけたことが、利益確定を強める一因となったようである。FANGなどハイテク株は総じて軟調に推移しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが重石になりそうだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比165円安の23755円。円相場は1ドル113円90銭台と前日からは円高に振れて推移している。
もっとも、日本株市場は海外株高を評価するものの日中は弱含みが続き、日経平均は直近2日間で300円弱の下げをみせている。前日には終値で24000円を下回っており、目先的には調整が意識されていたため、驚きはないだろう。25日線(23280円処)辺りまでの調整は想定されているため、売り一巡後は押し目拾いを意識した底堅さがみられそうだ。
物色としては米長期金利上昇を背景にメガバンクや保険といった金融セクターに関心が集まりやすいだろう。また、米ハイテク株の下落や原油安、円安一服となる中、昨日物色されていたセクターは利食い優勢となる半面、利食いが目立っていたディフェンシブ系へのシフトといったリバランス中心になりそうだ。その他、トヨタ<7203>とソフトバンクG<9984>による新会社設立を受けて、5GやIoT、AIといったテーマ株への波及が意識される。
また、昨日は中小型株も不甲斐ない動きをみせており、マザーズ指数は再び25日線までの調整をみせている。一目均衡表の雲上限での攻防をみせているが、雲は下降していることもあり、早い段階で雲から上放れる動きをみせておきたいところであろう。中小型株も一部の銘柄に資金が集中しているだけに、テーマ株など物色対象に広がりをみせられるかが注目される。
■ユニファミマ、2Q事業利益予想を上方修正、CVS事業好調
ユニファミマ<8028>は4日、2019年2月期第2四半期(3-8月)業績予想の修正を発表。営業収益は従来の6451億円から6410億円と減少するが、事業利益は425億円から495億円、税引前利益を378億円から485億円へとそれぞれ上方修正した。主にコンビニエンスストア事業(CVS事業)において、サークルKサンクスからファミリーマートへのブランド転換店舗の日商が好調に推移。また、不採算店舗の閉鎖に伴い販売管理費の削減が計画以上に進んだ。
■前場の注目材料
・好調な企業業績
・日銀のETF購入
・円相場は対ユーロで落ち着き
・補正予算への期待
・トヨタ<7203>、ソフトバンクG<9984>と提携、自動運転車、移動サービス新会社
・村田製<6981>、RPA・AI本格活用、間接業務など効率化、技術者養成
・東北電力<9506>、V2G、EV蓄電池活用、日産自<7201>などと、仙台市内で実証
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・09:00 毎月勤労統計(8月) 1.3% 1.6%
・10:00 営業毎旬報告(9月30日現在、日本銀行)
<海外>
・特になし
<HT>
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