東京株式(大引け)=64円安、米株安嫌気し買い手控えムード強まる
大引けの日経平均株価は前日比64円97銭安の1万9929円09銭と続落。東証1部の売買高概算は16億5375万株、売買代金概算は2兆2732億6000万円。値上がり銘柄数は455、対して値下がり銘柄数は1471、変わらずは95銘柄だった。
きょうの東京市場は再びリスクオフの流れに晒された。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数とも大幅な下げをみせたことや、日本時間今晩に米6月の雇用統計発表を控え、ポジションを軽くする動きが目立った。世界的に金利上昇局面が意識されるなか、前日は米長期金利の上昇が米株市場の下落の引き金となっており、東京市場もハイテク株中心に風向きが悪い。金利上昇がメリットとなる保険株は買われたものの、不動産株などが売られ全体の足を引っ張った。市場では、これから集中的に訪れるETFの決算日を前に運用会社の分配金捻出目的の売り圧力も指摘されていた。前場は、日銀が指値オペを実施してドル円相場が急速に円安に振れたことを受け、急速に下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、後場は手仕舞い売りが再び優勢となった。
個別では、キヤノン<7751.T>が売られたほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>も軟調。NTT<9432.T>も冴えない。乃村工芸社<9716.T>が大幅安、マニー<7730.T>も大きく売られた。技研製作所<6289.T>、芦森工業<3526.T>なども安い。ジーンズメイト<7448.T>、アシックス<7936.T>が下落したほか、サカタのタネ<1377.T>も水準を切り下げた。ジャパンディスプレイ<6740.T>も下値を探る展開に。
半面、トヨタ自動車<7203.T>がしっかり、第一生命ホールディングス<8750.T>も買いが優勢だった。東京エレクトロン<8035.T>、SUMCO<3436.T>なども堅調。サンデンホールディングス<6444.T>、ダブル・スコープ<6619.T>、KLab<3656.T>が大幅高に買われ、サニックス<4651.T>も物色人気。土木管理総合試験所<6171.T>、平田機工<6258.T>も買われた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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