東京株式(大引け)=479円高、2017年はリスクオン一色で大幅高スタート
大引けの日経平均株価は前日比479円79銭高の1万9594円16銭と4日ぶり急反騰。東証1部の売買高概算は23億7573万株、売買代金概算は2兆6851億6000万円。値上がり銘柄数は1851、対して値下がり銘柄数は121、変わらずは31銘柄だった。
2017年の大発会となったきょうの東京市場は、リスクオン一色の展開。前日の米国株高や円安進行などを背景に主力株をはじめ幅広く買いを集め、日経平均は昨年12月下旬の調整ムードを一気に吹き飛ばす急騰を演じた。好調な米国経済に加え、中国も12月の製造業PMIなどの経済指標が良好だったことから、投資家に買い安心感をもたらした。昨年末にかけ戦線を外れていた海外投資家の市場回帰も観測されるなか、久々に物色人気が盛り上がった。自動車など輸出株のほか銀行セクターに買いが集まり全般地合いを牽引、過去3年間、大発会は安かったが、今年は4年ぶりの上昇でロケットスタートを決めた。東証1部全体の92%の銘柄が値上がりし、売買代金も2兆7000億近くに膨らみ、昨年12月16日以来の高水準となった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが商いを伴い上昇、野村ホールディングス<8604.T>も買いを集めた。ソフトバンクグループ<9984.T>、NTT<9432.T>も高い。円安を好感してトヨタ自動車<7203.T>が物色人気となり、ファナック<6954.T>も値を上げた。短期資金の流入が加速しているタカタ<7312.T>は3日連続のストップ高で買い物を残したほか、ディー・エル・イー<3686.T>も値幅制限上限まで買われた。enish<3667.T>も高い。
半面、値下がりではオルトプラス<3672.T>、クックパッド<2193.T>が商いを伴い大幅下落。日本エスコン<8892.T>が売りに押され、リクルートホールディングス<6098.T>も冴えない。このほか、アウトソーシング<2427.T>、イーレックス<9517.T>、レーザーテック<6920.T>なども利益確定売りに安くなった。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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