日本BS放送<9414>は無料のBSデジタルハイビジョン放送「BS11(ビーエス・イレブン)」を運営する独立系BS放送局である。キー局系列に属さない独立系であることに加えて、無料放送という2つの特徴を持ったBS放送局であると言える。独立系ならではの強みである全国のテレビ局及び制作会社との共同制作番組の提供が可能である。
1. 2021年8月期第2四半期決算の概要
2021年8月期第2四半期の連結業績は売上高5,747百万円(前期比1.0%増)、営業利益1,264百万円(同25.0%増)、経常利益1,334百万円(同31.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益911百万円(同31.9%増)だった。同社は2021年4月5日に2021年8月期第2四半期連結業績予想の修正を発表した。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)による業績への影響が想定内に収まったこと、また諸経費の抑制に努めたことから、前回予想を上回ることとなり、売上高及び各利益を上方修正している。第2四半期は、この修正値(売上高予想5,500百万円→実績5,747百万円)、営業利益予想760百万円→実績1,264百万円)に沿った着地となった。
2. 2021年8月期の業績見通し
2021年8月期の連結業績予想は、売上高11,400百万円(前期比0.1%増)、営業利益1,510百万円(同31.0%減)、経常利益1,600百万円(同27.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,040百万円(同30.2%減)とした期初計画を据え置いている。下期の累計期間に対して同社へ広告を出稿するのは新年度明け(毎年4月)のタイミングとなる企業が多いため、予算の取りにくさなどの問題から慎重に見ていると考えられる。それを考慮しても保守的な計画であると弊社では見ており、当第2四半期の進捗状況から通期予想の上振れ余地は大きいと弊社では考えている。
3. 中長期成長に向けた取り組み、対処すべき課題
同社は中期経営計画を策定し、それをメルクマール(指標、道標)に、中長期にわたる持続的成長を実現するべく取り組んでいる。コロナ禍に伴う状況の変化を考慮し、「マーケティング力」「企画力」「戦略構築力」「実行力」に、急激に変化する経営環境に対して挑戦し続けるための「変化対応力」「改革推進力」を加えた「6つの“力”」の強化・実践を掲げている。
■Key Points
・タイム収入はコロナ禍の影響による減収も、CMやミニ番組の制作受注が奏功
・スポット収入は巣ごもり需要による通販市場の堅調を受け、2ケタの伸び
・衛星メディアとして全国に一斉放送されるBSへの魅力が見直される
・明確なターゲット編成で他民放BS局と比較して幅広い年齢層が視聴
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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