【井川純一の今夜も兜町で一杯】サラリーマン忠臣蔵でござる
今週15日にプーチン大統領の訪日が迫り、東海運<9380.T>、川上塗料<4616.T>、リンコーコーポレーション<9355.T>など、一連のロシア関連が動意しています。さあ、どうなりますか、こればっかりは安倍さんの“腕次第”といったところしょうか。なかなか、プーチンさん手強そうです。
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この時期はまさに「忠臣蔵」シーズンである。赤穂浪士の討ち入りから、およそ300年を経ても、テレビや映画の題材となる日本最大のサムライストーリーといえる。ところが、当方ときたら忠臣蔵がどうも苦手なのである。まぁ、何と言おうか、ストーリーが分かっていることもあって、討ち入りまでの過程が長すぎてイライラするのだ。大石内蔵助が敵方などを油断させるために遊びほうけるくだりも、「もう飲んでなくていいから、さっさと討ち入りしてくれよ」ってな感情が湧いたりする。とは言え、そこも見どころなんだろうけれど、なぜか我慢できなくなりスイッチを切る。
ただ、当方年末の恒例は、忠臣蔵は忠臣蔵でも森繁久彌の「サラリーマン忠臣蔵」とその続編を鑑賞すること。昭和35年ごろの東宝<9602.T>映画で、忠臣蔵に題材をとったサラリーマン喜劇だ。この映画は、へんちくりんな人生を送ってきた当方には、まったくもって感無量的作品で、完結編となる続編の見どころ株主総会シーンでは、歓喜とともに、つつ~っと毎年涙がこぼれる。
ネタバレになるので詳細は書かないが、まさに忠臣蔵版「ハゲタカ(NHKでもドラマ化され話題になった経済小説)」だ…と勝手に思っている。昭和喜劇だけれど、現代に通ずる経済映画でもあるのよ、これが。まぁ、DVDが出ているので買うなりレンタルするなり、興味のある方は勝手にご覧あれなのである。
ところで大石内蔵助の辞世の句は、「あら楽や 思ひは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」が有名だけれど、「極楽の 道はひとすぢ 君ともに 阿弥陀をそへて 四十八人」という説もある。当方は後者の方が好きで、前述したように、へんちくりんな人生を送ってくると、こんな気分になったこともある。世の中には、小説より面白い出来事なんていくらでもある。友人には「あんたの人生、めちゃくちゃじゃないの」と言われるが、なかなか楽しく生かさせていただけたものだと、最近つくづく思うのである。
人生最後の言葉で一番好きなのが、勝海舟の「コレデオシマイ」。ああ、なんだか良いよなぁ。
《KC》
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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