鈴与シンワ、今期経常を11％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も30円増額

　鈴与シンワート <9360> [東証Ｓ] が2月7日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比57.4％増の7.8億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の11.5億円→12.8億円(前期は10.6億円)に11.3％上方修正し、増益率が7.8％増→20.0％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の7.1億円→8.4億円(前年同期は7.4億円)に18.2％増額し、一転して13.6％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の60円→90円(前期は60円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比98.9％増の3.5億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の4.0％→7.7％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　第３四半期連結累計期間において、前年を大きく上回る増収増益を達成していることに加え、2024年12月２日付で、株式会社インタークエスト（持分法適用会社）を完全子会社化した効果もあり、売上高及び各段階利益について、前回予想値を上回る見込みであるため、通期連結業績予想を修正いたします。

　当社は、株主の皆様に対する継続的な利益還元を重要な経営課題ととらえ、安定的な配当を行うことを基本としております。配当金額については、事業活動の結果としての業績の動向やその後の事業展開等を重要な要素として判断することとしております。2025年３月期については、増収効果とともに生産性向上や高付加価値化による利益率の向上が継続して推移していることにより、売上高及び各段階利益が期初の予想を上回る見込みとなりました。上記の基本方針と現在の業績拡大の見通しを踏まえ、2025年３月期配当予想につきましては、前回予想より30円増配となる１株当たり90円00銭といたします。※上記の通期連結業績予想は、当社グループが現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。