【井川純一の今夜も兜町で一杯】シマの夜風に流れゆく
ここ、株式市場のピコ太郎と言われるのが(僕が勝手にそう思っているという説もあるが)リンコーコーポレーション<9355.T>。2007年11月以来9年ぶりの高値水準まで値を飛ばしている。当欄でも、10月26、27日と2度ほど触れたが、掲載時200円手前だった株価も、いまや300円目前、商いも急増している。
同社はロシア関連の一角として注目されているわけだが、ちょっと前まで人気薄で出来高がほとんどない状態。多くの投資家も、同社の名前すら知らなかったはず。いまや人気を集め出来高も増勢、それが株式市場のピコ太郎と呼ばれる所以といえる。さて、一発屋で終わるか否か、本家ピコ太郎氏ともども気にかかります。
さて、昨夜は友人と兜町で痛飲。この友人、もとは証券専門紙の敏腕整理記者。ちなみに整理記者というのは、取材記者が書いた原稿に見出しを付け、レイアウトをする商売。膨大な記事の中から取捨選択するわけで、高い編集、証券知識が求められる。まぁ、普通の人は知らないわね。
2人で久しぶりに暖簾をくぐったのが「ニューカヤバ」。名前の通り兜町に接する茅場町の路地裏にひっそりある。知る人ぞ知るというか、シマの住人なら名前ぐらいは聞いたことがあるだろう(と、思う)、老舗の立ち飲み屋だ。生ビール、焼酎、ウイスキーなど自動販売機で自らコップに注ぎ購入するという、なかなか面白い店だ。
僕が、以前勤務していた株式業界紙の社屋が、近くの新川にあったころは、本当によく通った。だいぶ前の話だが、かつては株屋に豆屋、業界紙・誌の編集者が結構たむろしていた。だから、当然のことながら相場の話はこそこそ話すことになる。ああ、ハチャメチャだった古き良き時代……いや良かったか悪かったか判然とはしないが、とにもかくにも懐かしい。
友人は訳あって、今は相場の世界から足を洗っている。ニューカヤバを出ると、久しぶりの兜町を散歩したいと言う。ぶらり、夜更けの兜町巡り。「ああ、ここよく来たなぁ」と、誰に話すわけでもなく声に出す。僕にとっては代り映えのしないシマの風景のはずだったが、路地に入ると小じゃれた店が結構できていて、「ほぉ」ってな感じだ。
シマの夜風に流れゆく
思い出語りのオヤジ連れ
明日はハマ(北浜)か伊勢町か
冬の夢路をふらりふらり♪
(勝手に曲つけて歌ってください、ははは)
ああ、思い起こせば、結構楽しい人生だったよなぁ。
《KC》
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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