■株式見通し:米国株は連日の急落、日経平均は22000円での攻防に
■前場の注目材料:U.S.M.H、20/2下方修正 営業利益85.0億円←127億円
■クボタ、設備投資が過去最大、今期計画1150億円
■米国株は連日の急落、日経平均は22000円での攻防に
26日の日本株市場は、欧米市場の下落が続く中、波乱の相場展開になりそうだ。前日に1000ドルを超える下落となったNYダウの動向が注目されていたが、25日の米国市場では連日の急落となり、NYダウは879ドル安となった。
世界でまん延する新型コロナウイルスが米国でも広がるとの懸念が強まっており、米景気と企業業績への悪影響が警戒され、銀行や資本財など景気敏感株を中心に幅広い銘柄が売られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比605円安の22065円となり、安いところで21890円(円建て)まで下げ幅を広げる局面もみられた。円相場は1ドル110円10銭台で推移している。欧州市場も軒並み下落となり、連日でのギャップダウンスタートを余儀なくされそうだ。
日経平均の22000円割れは余儀なくされるとみられていたが、前日のグローベックスの米株先物ではNYダウが200ドル程度の上昇で推移していたこともあり、センチメントを悪化させることになりそうである。
また、半導体株ではエヌビディアやマイクロンテクノロジーにアナリストによる格下げが観測されており、エヌビディアが4%超、マイクロンテクノロジーは5%を超える下落となっている。国内ではアドバンテスト<6857>に格下げが観測されており、これまで日経平均のリード役であった半導体株からの資金流出が警戒されやすいところである。
昨日は東エレク<8035>が2%を超える下落だったが、上昇する75日線を支持線としたトレンドは維持しており、75日線からは下落幅を縮めていた。改めて支持線をトライする格好となり、これを割り込んでくるようだと、ハイテクセクターへの利益確定の流れが強まりやすくなりそうである。
物色は新型肺炎に関連する銘柄等の選別物色が続きやすく、テレワークなどの肺炎拡大で需要が見込まれる銘柄への資金流入が継続しそうである。そのほか、巣ごもり関連としての、ゲーム株などにも関心が広がりをみせてきそうである。また、昨日強い値動きをみせていた富士フイルム<4901>の動向も注目されやすいだろう。
■U.S.M.H、20/2下方修正 営業利益85.0億円←127億円
U.S.M.H<3222>は2020年2月期の業績予想の修正を発表。売上高は従来の7100億円から6895億円、営業利益は127億円から85億円に下方修正。ドラッグストアやコンビニエンスストアなど別の業態との競争が激しくなっているほか、不採算店の減損損失も膨らんでいる。また、販売の不振に加えて、人件費や物流費などコストの上昇により採算が悪化する。
■前場の注目材料
・米長期金利は低下
・新型肺炎で追加金融緩和期待
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待
・クボタ<6326>設備投資が過去最大、今期計画1150億円
・トヨタ自<7203>新型肺炎/中国全工場再開、生産量は半分
・ホンダ<7267>来月下旬にフィリピン工場閉鎖
・住友重<6302>英新興に出資、液化空気貯蔵で蓄電池事業
・JDI<6740>“仮想訓練場”提供、液晶パネル依存から脱却
・日通<9062>WCPと5Gでスマート物流、トラック荷室可視化
・日本航空<9201>代替航空燃料製販の事業性調査、丸紅など3社と
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<SF>
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