<私の相場観>=SBI証券・投資調査部長 鈴木 英之氏
株価の調整を経て、テクニカル的には、RSI(相対力指数)や騰落レシオ、25日移動平均線といった指標は買い場を示す水準に達しつつある。また、ファンダメンタルズ的には、米国金融政策の動向などが焦点だが、米国の物価上昇率などはまだ低い状態にある。米国の利上げは市場予想通り、来年半ばごろではないかとみている。
日程的にも今月下旬からの7~9月期決算や来月4日の米中間選挙などを経て、市場にも落ち着きが出てくるだろう。
こうしたなか、今後1カ月程度の日経平均のレンジは1万4500~1万5800円前後とみている。
個別では、富士急行<9010.T>など国内外の経済動向などの不透明要因を受けにくい内需銘柄には投資妙味がありそうだ。同様に日本精工<6471.T>など海外需要で中長期的な成長が見込める銘柄、シェールオイル絡みの損失を計上した住友商事<8053.T>のような業績悪化の要因が明確で割安感がある銘柄などに注目したい。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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