米国市場でナスダックが史上最高値を更新したことなどから、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は5月23日以来となる39000円台を付ける場面も見られたが、長期金利が上昇するなか、買いは続かず、前日比マイナス圏に突入した後はじりじりと下落した。ただ、保険や銀行など金利上昇メリット銘柄が買われたことから、プライム市場の売買代金は4.3兆円と商いは前日比で増加した。
大引けの日経平均は前日比298.50円安(-0.77%)の388556.87円となった。東証プライム市場の売買高は17億9926万株、売買代金は4兆3727億円。業種別では、電気・ガス業、海運業、陸運業、その他金融業、ゴム製品などが下落した一方、保険業、鉱業、その他製品、精密機器、石油・石炭製品の5セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は15%、対して値下がり銘柄は83%となっている。
日経平均採用銘柄では、25年度のROE目標を10%から9%に引き下げたことから三菱電機<6503>が下落したほか、国内証券会社のネガティブなレポ―トが影響して帝人<
3401>も売られた。また、三菱重工<7011>は新しい中期計画発表も材料出尽くし感が先行し下落。京成電鉄<9009>、川崎重工<7012>、日立造船<7004>、フジクラ<5803>
が売られた。
一方、金利上昇などを材料に、SOMPOホールディングス<8630>、T&Dホールディングス<8795>、第一生命ホールディングス<8750>など保険株が買われたほか、コンコルディアフィナンシャル<7186>、しずおかフィナンシャルグループ<5831>、三菱UFJ<8306>など銀行株が上昇。また、一部国内証券会社のレポートを材料にソフトバンクG
<9984>も買われた。
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