米国株大幅安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は75日移動平均線38273円水準を下回ってスタートした後は下げ渋り、大引けでは、この水準を回復。今晩の米国では、米雇用関連などの経済指標やFOMC発表など重要イベントを控えていることから、積極的な売買は手控えられ、日経平均やTOPIXは方向感に乏しい一日となった。
大引けの日経平均は前日比131.61円安(-0.34%)の38274.05円となった。東証プライム市場の売買高は16億2301万株、売買代金は4兆7091億円。業種別では、海運業、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品、ガラス・土石製品、鉄鋼などが下落した一方、陸運業、水産・農林業、食料品、電気・ガス業、電気機器の5セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は26%、対して値下がり銘柄は70%
となっている。
日経平均採用銘柄では、サウジアラビアで採算が悪化し前期赤字転換予想と発表した日揮HD<1963>が急落となったほか、前日決算発表後に買われた商船三井<9104>は下落し、前日の上昇分がはく落。また、決算に関連して東武鉄道<9001>、野村HD<8604>も売られた。日経平均採用以外の銘柄では、日本調剤<3341>、平和不動産<8803>、東京エレクトロンデバイス<2760>は決算が嫌気されて下落。
一方、1-3月期営業利益が前年同期比2.8倍で市場予想も上回ったことでレーザーテック<6920>が大幅高となったほか、JR西日本<9021>、JR東日本<9020>が買われた。
また、資生堂<4911>、アドバンテスト<6857>、住友化学<4005>、三菱電機<6503>が上昇。後場は決算発表を受けて、双日<2768>が上昇。日経平均採用以外の銘柄では、決算などが材料視されて九州電力<9508>、北陸電力<9505>、東北電力<9506>など電力株が買われた。
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