西武鉄道保有の土地建物を6億円で取得。将来的な業績に寄与か
フィンテックグローバル㈱(8789)
■注目理由
投資銀行業務、インベストメント業務、アセットマネジメント業務を含む金融サービス事業、福利厚生サービス事業、一戸建て住宅販売・不動産仲介、不動産鑑定事業を含む不動産事業、公共財関連事業を取り扱う。本社は東京都港区虎ノ門。
平成27年9月期第2四半期(平成26年10月1日~平成27年3月31日)における連結経営成績は、売上高24億円(前年同期比+43.8%)、営業利益△61百万円、経常利益60百万円(同△93.3%)、四半期純利益71百万円(同△93.0%)となった。当期間は投資回収においては一部の組合収益のみで成果を上げるに至らなかったものの、投資銀行業務におけるアレンジメント業務委託による売上高が前第2四半期連結会計期間に比べ大きく増加したこと、不動産事業および建設事業における連結子会社5社については前第3四半期連結会計期間から損益計算書を連結していることから、売上高が大幅に増加した。売上原価については、不動産事業における不動産販売原価や建設事業における材料費や外注費等が計上された結果13.7億円となり、売上総利益は10.2億円(前年同期比△38.4%)となった。営業損失が発生したのは、前第2四半期連結会計期間に計上した人件費や地代家賃、不動産事業の宣伝広告費が増加し10.8億円(同+31.9%)となったため。また経常利益には為替差益1.3億円を計上されている。
(出典:平成27年9月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結))
7月1日、埼玉県飯能市の宮沢湖を中心としたエリアに「ムーミン」の世界を体験できる施設を2017年に開設すると飯能市、西武鉄道と連名で発表。フィンランドにあるムーミンワールドを除いて「ムーミン」を主題とした施設は日本が世界初進出。今回、西武鉄道から土地・建物を6億円で取得することを併せて発表、各種メディアで取り上げられ反響を呼んでいる。
(2015年7月1日 Kabutanニュース)
年初から軟調気味であったが、上記の発表を受けて7月6日に年初来高値を更新、263円をつけた。ボリンジャーバンドは+3σを超えボラティリティが大幅に拡大。やや買われすぎの感があり短期的には調整が入ると思われるが、話題となった「ムーミン」効果で引き続き株価上昇が期待できる。
直近の株価はPER34.40倍、PBR7.01倍、配当利回り0.23%となっている。