シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価はブラックマンデー時の下落幅を超える記録的な下げとなった。週明けの米国市場も大きく下げており、世界株安の動きは止まっていないものの、記録的な下落に対する自律反発狙いの動きが入りやすいだろう。昨日の東証プライムの売買高は40億株台に膨れており、セリングクライマックスが意識されてくる可能性はある。為替市場では前日に1ドル=141円台に突入したいたが、現在は1ドル=145円台と急激な円高進行が落ち着いていることも、やや安心感につながるだろう。
米国ではVIX指数が一時65.73まで急伸する場面もみられた。終値は38.57となったが、リスク回避に向かわせやすい20を上回っている。明確な底入れを見極めるまでは荒い値動きが続くと考えられ、これによりヘッジ対応の商いも強まることは警戒されそうである。ただし、米国においてもセリングクライマックスが意識されてくる可能性があるほか、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを前に、緊急利下げ期待も高まってきているようである。
楽観視はできないものの、昨日はメガバンクや大手商社株でストップ安となる銘柄がみられるなど、持ち高を圧縮する動きが一気に加速したようである。イレギュラー的な下落との見方にも向かわせやすく、修正リバウンドを狙った動きに期待したいところだろう。好決算ながらも大きく売られていた銘柄も多く、あらためて決算評価の動きも意識されそうである。なお、昨日の引け後に決算を発表したところでは、伊藤忠<8001>、オリックス<8591>、日製鋼所<5631>、GSユアサ<6674>、UBE<4208>、キッコマン<2801>、アルフレッサ<2784>、ツムラ<4540>、長瀬産<8012>、邦チタニウム<5727>、日立造<7004>、オークマ<6103>などが注目される。
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