■ポラリスHD <3010> 125円 (+30円、+31.6%) ストップ高
ポラリス・ホールディングス <3010> [東証S]がストップ高である125円に買われた。26日の取引終了後、フィリピンの大手宿泊特化型ホテル保有運営企業グループであるレッド・プラネット・ホールディングス(フィリピン)社の全株式を来年1月ごろをメドに取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の買収により、同社グループの運営ホテル数は合計で44棟、7890室となり、運営客室数が現在より39%増加する見込みで、グループの収益拡大や財務体質の改善などにつながると判断したという。取得価額は9億9200万円。23年3月期業績への影響は現時点で未定としている。
■GMO-AP <4784> 483円 (+80円、+19.9%) ストップ高
GMOアドパートナーズ <4784> [東証S]が80円高はストップ高となる483円をつけた。27日、子会社で総合インターネット広告代理事業を展開するGMO NIKKOがWeb3時代のメタバース関連ビジネスをサポートする「GMOメタバース ラボ」を発足したと発表。これを材料視する向きが急速に強まったようだ。GMOメタバース ラボでは、 メタバース技術やブロックチェーン技術を活用した各種Web3サービスに関する調査・分析や、メタバースを活用したビジネスの立ち上げ・展開をサポートする各種ソリューションを提供する。今後、GMOグループが提供するWeb3関連サービスとの連携も視野に入れる。
■フルッタ <2586> 104円 (+15円、+16.9%)
フルッタフルッタ <2586> [東証G]が3日続急騰。27日午前10時ごろ、代替肉の開発・販売を手掛けるネクストミーツ(東京都新宿区)と事業活動の促進と発展に資することを目的として業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携により、フルッタのアサイーやアマゾンフルーツの原料を使用した代替肉及び各種プラントベース製品の共同開発を行い、両社の販路を活用し共同で販売、広告運営などを行う。これにより、新たな顧客のニーズを育成し、新規市場販売の構築が期待されている。
■栄研化 <4549> 2,071円 (+157円、+8.2%)
東証プライムの上昇率トップ。栄研化学 <4549> [東証P]が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は26日取引終了後に、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比8.0%増の28億4400万円となり、上半期計画の28億4000万円を超過したことが好感されたようだ。売上高は同5.5%増の110億9700万円で着地。各種検診・スクリーニングプログラムの再開や外来患者数が回復傾向となったことを追い風に、国内で主力製品の便潜血検査用試薬及び尿検査用試薬を中心に売り上げが伸びたことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■ファイズHD <9325> 783円 (+57円、+7.9%)
東証プライムの上昇率3位。ファイズホールディングス <9325> [東証P]が急反発。アマゾンジャパン(東京都目黒区)が27日、国内18ヵ所に配送拠点を新設すると発表した。これにより、700万点以上の商品の翌日配送が可能になるほか、新たに青森や長野、沖縄など10県で「置き配指定サービス」を利用できるようになるという。これを受け、アマゾンジャパンを主要顧客に持つファイズHDに今後の業容拡大を期待した思惑的な買いが向かったようだ。
■三井ハイテク <6966> 9,060円 (+650円、+7.7%)
東証プライムの上昇率4位。三井ハイテック <6966> [東証P]が続急伸。株価は一時前日に比べ約8%上昇し、約1ヵ月ぶりに9000円台を回復した。ICリードフレームは車載半導体向けに需要が堅調。また、トヨタ自動車 <7203> [東証P]の今年の世界生産台数は4-6月期まで減少傾向だが、7-9月期以降は挽回生産で増産に転じるとの見方が出ている。これに伴い、同社のモーターコアの生産も下期に向け回復に転じるとみられている。市場には23年1月の連結営業利益は会社計画204億円(前期比36.4%増)に対して260億円前後への増額修正期待も浮上している。
■タムロン <7740> 2,979円 (+180円、+6.4%)
東証プライムの上昇率6位。タムロン <7740> [東証P]が続急伸し年初来高値を更新。26日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を624億円から637億円へ、営業利益を85億円から97億円へ、純利益を58億4000万円から69億3000万円へ上方修正したことが好感された。会計基準の変更に伴い前期との増減率はないものの、主に写真関連事業における自社ブランド交換レンズの販売やOEM受注機種の販売、監視&FA関連事業における先進国市場向けの販売が計画以上に進展し、円安も進行したことが要因としている。なお、第3四半期以降の想定為替レートは、1ドル=130円(従来予想120円)、1ユーロ=135円(同133円)としている。
■信越ポリ <7970> 1,345円 (+77円、+6.1%)
東証プライムの上昇率8位。信越ポリマー <7970> [東証P]が続急伸で年初来高値を更新。26日の取引終了後、未定としていた23年3月期の連結業績予想について、売上高1080億円(前期比16.6%増)、営業利益120億円(同23.3%増)、純利益88億円(同39.5%増)を見込み、配当予想は中間・期末各18円の年36円(同10円増)にすると発表しており、これを好感した買いが流入した。足もとの事業環境及び業績動向などを踏まえたという。あわせて発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高252億2600万円(前年同期比19.9%増)、営業利益34億7000万円(同55.0%増)、純利益27億300万円(同49.1%増)だった。半導体産業や電子部品産業の需要の拡大が続くなか、国内外において主力製品及び新規事業製品の拡販に注力した営業活動を継続的に展開し、生産・供給体制の拡充を図ったことが奏功した。
■MARUWA <5344> 16,940円 (+910円、+5.7%)
東証プライムの上昇率9位。MARUWA <5344> [東証P]が続急伸。27日午前10時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高139億5400万円(前年同期比25.6%増)、営業利益47億4900万円(同49.3%増)、純利益40億8800万円(同84.9%増)と大幅増益となったことが好感された。EV向けや通信関連製品、半導体製造装置向けセラミック部品が好調に推移し業績を牽引した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比10.4%増)、営業利益185億円(同1.6%増)、純利益129億円(同3.4%減)の従来見通しを据え置いている。
■ランサーズ <4484> 264円 (+12円、+4.8%)
ランサーズ <4484> [東証G]が大幅続伸。27日の寄り前、同社及び子会社ランサーズエージェンシーが中京銀行 <8530> [東証P]と業務提携し、中京銀行が支援する地域企業に対してIT人材 のマッチングを強化すると発表しており、これが好材料視された。今回の業務提携では、「Lancers」に登録している150万人以上のデータベースの活用に加え、ハイスキルなITフリーランスを紹介する「Lancers Agent」とも連携。地域企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を行うために必要な人材をワンストップでマッチングし、社外人材活用の有効的なサポートを行うことで人材不足の解消に向けて支援を行うとしている。なお、東海エリアの金融機関との提携は中京銀が初となる。
■ブシロード <7803> 1,470円 (+61円、+4.3%)
ブシロード <7803> [東証G]が大幅続伸。26日の取引終了後、集計中の22年6月期連結業績について、売上高が400億円から419億6600万円へ、営業利益が25億円から33億8800万円へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。前の期の決算期変更及び前期の会計基準の変更に伴い前の期との増減率はないものの、第4四半期において、期末以降に見込まれる顧客のアイテム見積り利用期間の短縮化を反映したことに加えて、デジタルアイP事業のなかでも利益率の高いTCG(トレーディングカードゲーム)部門で、新TCG「Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)」が、前回予想を上回ったことが寄与した。また、円安進行で為替差益が膨らんだことも寄与する。
■ビジョナル <4194> 7,000円 (+280円、+4.2%)
ビジョナル <4194> [東証G]が大幅続伸。同社は27日、グループのビズリーチと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、未来の新産業創出を目的に連携協定を締結したと発表しており、新たな買い手掛かりとなったようだ。目的は、宇宙分野の人材の拡大を目指し、新たなキャリア教育や人材募集に資する情報交換などを行うことで、未来の新産業創出支援への貢献に寄与すること。第1弾の取り組みとして、「宇宙×ビジネス」をテーマに学年や専攻にかかわらず参加できる大学生向けキャリアセミナーを開催するとしている。
■日エスコン <8892> 807円 (+32円、+4.1%)
日本エスコン <8892> [東証P]が大幅高で3日続伸。26日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1-6月)連結決算が、売上高408億7600万円(前年同期比63.6%増)、営業利益56億4100万円(同2.2倍)、純利益32億9600万円(同2.4倍)と大幅増益となったことが好感された。不動産販売事業における分譲マンションの販売が順調に進捗した。また、保有する収益不動産の賃料収入増加を図るためにリーシング活動及びプロパティマネジメント事業に注力したことも寄与した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高1000億円(前期比26.6%増)、営業利益140億円(同34.9%増)、純利益83億円(同39.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■アステラス <4503> 2,192円 (+67.5円、+3.2%)
アステラス製薬 <4503> [東証P]が大幅高で5日ぶりに反発。26日の取引終了後、抗体-薬物複合体PADCEV(エンホルツマブ ベドチン)の進行性尿路上皮がんを対象とした一次治療としてのぺムブロリズマブ併用療法で、良好なトップライン結果が得られたと発表しており、これが好材料視された。なお、同件による23年3月期業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。
■東エレク <8035> 45,900円 (+1,380円、+3.1%)
東京エレクトロン <8035> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発。後場も買いが優勢の展開となった。寄り付き時点では前日26日の欧米株安を受けて様子見ムードだったが、その後は堅調な値動きの米株価指数先物の動きを横目に一本調子で上値を指向した。市場では「半導体主力株はここ売り主体だった大手ヘッジファンドのブリッジウォーターの売りが目先止まっているとの観測が出ている。また、(ブリッジウォーターの動きに連動して)ショートポジションをとっている機関投資家の買い戻しを誘発したようだ」(ネット証券マーケットアナリスト)との指摘が出ていた。
■日清粉G <2002> 1,667円 (+26円、+1.6%)
日清製粉グループ本社 <2002> [東証P]が反発。同社が26日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4-6月)決算は、営業利益が前年同期比21%増の88億5900万円と好調だった。原料コスト上昇も6月に小麦粉の値上げを実施し利益採算が改善、値上げ前の駆け込み需要も売り上げ拡大を後押ししている。通期業績予想は据え置いているが、営業利益進捗率は通期計画の300億円に対し第1四半期時点で約30%に達している。株価面では25日・75日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫っており、目先上放れに向けた期待も高まりやすい。
■島津 <7701> 4,755円 (+65円、+1.4%)
島津製作所 <7701> [東証P]が3日ぶりに反発。27日付の日本経済新聞朝刊で「東洋紡や島津製作所がPCR検査試薬を大幅に増産している」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、島津では7月の試薬生産量を6月に比べ10倍に増やし、8月は更に7月比1.5倍の生産を計画するとしている。新型コロナウイルス感染の第7波到来で感染者数が急拡大し、検査をする人が急増していることに対応するとしており、これを受けて東洋紡 <3101> [東証P]も続伸した。
※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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