日本金融事業の営業収益は90.03億円(前年同期比12.1%増)、セグメント利益は35.45億円(前年同期比5.7%増)となった。パルティール債権回収において債権回収の順調な増加に伴い実効金利法に基づく簿価修正益が増加したことや、Jトラストグローバル証券において堅調な株式市場を受けてトレーディング利益が増加したこと、Nexus Cardにおいて割賦取扱高の増加により割賦立替手数料が増加したこと等があった。
韓国金融事業の営業収益は218.64億円(前年同期比6.5%減)、セグメント利益は5.07億円(前年同期は 13.02億円の損失)となった。JT貯蓄銀行において保有株式の配当収益が増加した一方で、貯蓄銀行2行において、現地通貨ベースでは銀行業における貸出金が増加したにもかかわらず、為替の影響により円換算後の貸出金利息収入が減少したことや、JT親愛貯蓄銀行において保有有価証券の平均残高が低下したことにより利息収益が減少したこと、株価の下落等により有価証券評価益が減少したこと等があった。
東南アジア金融事業の営業収益は232.80億円(前年同期 比0.4%増)、セグメント利益は15.63億円(前年同期比10.8%増)となった。資金の効率的利用のため含み益のある保有社債を積極的に売却したことにより債券の平均残高が減少し利息収益が減少した一方で、JTIIにおいて買取債権回収益が増加したことや、Jトラスト銀行インドネシアにおいて流動性確保のために保有していた資金の効率的運用を行ったことにより預金利息収入が増加したこと等があった。
不動産事業の営業収益は65.43億円(前年同期比38.5%減)、セグメント損失は0.06億円(前年同期は3.54億円の利益)となった。各社において販売用不動産における販売収益が減少した。
投資事業の営業収益は0.96億円(前年同期は0.04億円)、セグメント損失は0.39億円(前年同期は6.11億円 の損失)となった。Jトラストアジアにおいて訴訟費用を圧縮したことや、シンガポールにおいて提起した訴訟の確定判決に基づき、キプロス等において預金差押え等による回収を行った。
その他の事業の営業収益は2.83億円(前年同期比5.5%減)、セグメント損失は0.15億円(前年同期は0.05億円の損失)となった。主にJ Syncが同社グループのシステム開発、コンピュータの運用及び管理業務を行っている。
2025年12月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比5.4%増の1,351.00億円、営業利益が同77.5%増の111.00億円、税引前利益が同42.2%増の119.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同7.6%増の65.00億円とする期初計画を据え置いている。
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