「地方銀行」が10位、バリュー株優位の地合いで頭角現す<注目テーマ>
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10 地方銀行
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地方銀行」が10位となっている。
メガバンクと異なり地銀セクターは株式市場でも比較的投資家の注目度の薄い銘柄群ともいえるが、時に総花的に上昇するような局面がある。きょうは総じて上値を指向している銘柄が多くなっている。地銀は個別に見ると成長に向けた収益構造が脆弱な銘柄も少なからずあるが、それだけに業界再編の思惑がついて回る。また、有配にもかかわらずPBRが非常に低いことでバリュー株としての側面も内包する。現在のような世界的な金利上昇局面でハイテク系成長株に逆風が強まるなか、地銀株はそれとは対極に位置する銘柄群として「消去法的な買いが流れ込んでいる」(中堅証券ストラテジスト)という指摘が出ている。
「半導体などのハイテクセクターは市況軟化を背景としたプレミアムの再評価に伴い保有株を減らさざるを得ないケースが見受けられるが、最初から業績成長余地にスポットが当たらずプレミアム評価されていない地銀株は、売り圧力が乏しいという利点がある」(同)という。また、国内では日銀の大規模金融緩和政策が維持されているが、世界的な金利上昇を受け10年国債利回りも誘導目標の上限である0.25%に張り付いた状態が多くなり、株式市場でも中期的には金利上昇を織り込む動きが出始めている。これが地銀株の株価にも影響を与える可能性が指摘されている。
コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186.T>、千葉銀行<8331.T>、七十七銀行<8341.T>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354.T>、静岡銀行<8355.T>、京都銀行<8369.T>、伊予銀行<8385.T>などの動きに注目しておきたい。
出所:MINKABU PRESS
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