「地方銀行」が9位にランク、好決算相次ぎ「トランプラリー」の追い風も<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地方銀行」が9位となっている。
米国時間5日に投開票が行われた米大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプ氏が当選を確実にし、再び大統領の座に返り咲くことが決まった。金融市場ではトランプ氏の主張する保護主義的・財政拡張的な政策が実行に移ることで、物価・債券需給の両面で米金利に上昇圧力が掛かるとの見方が広がっている。米金利の上昇は日本の金利にも少なからず上昇圧力を高める方向に作用する。
外国為替市場ではドル円相場が米大統領選後に一時1ドル=154円70銭台までドル高・円安に振れた。年始からの円安基調が継続するなか、日本国内では輸入インフレの高まりが懸念される状況となっている。消費活動が低迷すれば国内景気を冷やしかねず、物価の番人である日銀が今後、輸入インフレ懸念の高まりに対してどのような政策手段を講じるか、注目度が一段と高まりそうだ。日銀の追加利上げのペースが速まるとの見方が広がれば、金利上昇が事業環境に好影響をもたらすとされる銀行の収益拡大に対する期待が一層、膨らむこととなる。
こうしたなかで地方銀行のなかには、高知銀行<8416.T>や島根銀行<7150.T>など、9月中間期の業績が計画を上回って着地したようだと公表するところが相次いでいる。米連邦準備制度理事会(FRB)が2会合連続で利下げを決めたことを受け、米金利の上昇には一服感が出たものの、「トランプラリー」を追い風にした債券売りに伴う金利上昇と、金融株選好の流れが続くのであれば、好業績に沸く地銀株に対する投資家の関心を一段と高めることとなりそうだ。
もっとも銀行株は米大統領選後の上昇を受けた利益確定売りが広がりやすい地合いにあり、8日の東京市場で地方銀行の株価は高安まちまちとなっている。北洋銀行<8524.T>やしずおかフィナンシャルグループ<5831.T>、北國フィナンシャルホールディングス<7381.T>が堅調に推移する一方、富山銀行<8365.T>や東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173.T>などが冴えない展開となっている。
出所:MINKABU PRESS
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